
「月見の季節に、月見のバーガーを食べないわけにはいかない」
毎年この時期になると、私の頭の中でこの理屈が勝手に成立する。
とはいえ、一応ダイエット中である。そこで考えた。朝ごはんを軽めにしておけば、夜にバーガーを食べても1日の総カロリーは範囲内に収まるのでは?
朝を抑えて、夜に月見。完璧な作戦だ。
……本当に完璧なのか。自分で判定すると甘くなるので、採点はAIに任せることにした。
使ったのは、Fitbitアプリの「コーチに質問」。食事の記録をもとに、AIのコーチに質問できる機能だ。
条件はこうだ。
・対象は9月14日(月)〜16日(水)の3日間
・食べたものはFitbitに記録しておく
・3日分をまとめて「カロリーと食費の値段を考慮して採点して」と頼む
月見の日は、何点だったのか。
まずは問題の1日目。食べたものはこうだ。
・朝:おにぎり(360kcal)
・夜:月見のバーガーを含むバーガー2個と、サイドメニュー(計1,270kcal)
朝はおにぎり1個で我慢して、夜にファストフードで一気に取り返す。作戦どおりである。
ちなみに採点の途中で、「この日、夜のバーガー以外食べてなかったっけ?」と聞いてみた。するとコーチは、夜だけで1,270kcalもあったので印象が強すぎて、朝のおにぎりを見落としていたと謝ってきた。
AIにとっても、月見の夜は強烈だったらしい。

気を取り直して、採点結果がこちら。
9月14日(月):60点 / 100点
カロリーは1,630kcal、コーチの推定食費は約1,600〜1,700円。寸評では、朝をおにぎり1個で抑えたことは認めつつ、夜のジャンクフードで「カロリーと出費が一気に跳ね上がった」と指摘された。そして続けてこう言われた。
「総カロリー自体は目標範囲内でおさまってるけど、脂質と価格のインパクトが大きめの日やで。」
……総カロリーは範囲内。つまり作戦自体は成功している。
それなのに60点。見られていたのは、カロリーの合計だけではなかった。
脂質と価格のインパクト、しっかり指摘された。

60点はさすがに悔しい。2日目は、朝ごはんに定食を食べ、夜は砂肝やささみの小鉢をつけた。昼はパン、夜のメインはガパオライスだ。
9月15日(火):70点 / 100点
カロリーは1,850kcal(朝670/昼350/夜780)。推定食費は約1,400〜1,600円。寸評はこうだ。
「朝定食や夜の小鉢(砂肝、ささみ等)でタンパク質を意識できてるのが素晴らしい!昼のパンや夜のガパオライスで少しカロリーが嵩んだけど、PFCの質としては前日よりグッと良くなってるで。」
10点アップ! 食費も前日より下がった。
……ただ、よく見るとカロリーは前日の1,630kcalから220kcal増えている。
食べる量は増えているのに、点数は上がった。
どうやらこのコーチ、カロリーの合計よりも中身を見ているらしい。
3日目は、さらに中身を意識した。皮なし鶏もも肉、プロテイン、キムチ納豆、ブロッコリー。まるでダイエット本の献立である。
9月16日(水):80点 / 100点
カロリーは1,920kcal(朝690/昼430/夜800)。推定食費は約1,100〜1,300円。寸評はこうだ。
「皮なし鶏もも肉、プロテイン、キムチ納豆、ブロッコリーと、ダイエッターとして満点の食材選びや!総カロリーは一番高くなったけど、代謝や筋肉維持に必要な栄養が詰まってて食費も一番抑えられてるから、総合評価はここが最高点やで💪」
そう、3日間でいちばんカロリーが多かったのは、この日なのだ。
いちばん食べた日が、いちばん高得点。
しかも食費はいちばん安い。最後にコーチは「9/16みたいな高タンパク&コスパ重視の日が一番理想的やな!」と締めた。

3日間をまとめるとこうなる。
・9/14(月):60点/1,630kcal/推定食費 約1,600〜1,700円
・9/15(火):70点/1,850kcal/推定食費 約1,400〜1,600円
・9/16(水):80点/1,920kcal/推定食費 約1,100〜1,300円

点数は10点ずつ上がり、推定食費は日ごとに下がっていった。ジャンクフードをやめて、鶏肉や納豆やブロッコリーにしたら、体にいい上に財布にも優しかったわけだ。
ダイエットと節約、一石二鳥である。
一方で、カロリーは1日目から3日目までに290kcal増えている。「とにかく食べる量を減らせば点数が上がる」と思っていたら、まったく違った。
ただし、これは3日間だけの結果で、点数も食費もAIコーチの採点と推定だ。実際の食費は、レシートや家計簿で確かめたほうがいい。
「朝を抑えれば夜はバーガーでもいい」作戦は、カロリーの数字だけ見れば成功だった。でもAIコーチは、そこを見逃してくれなかった。
・総カロリーが範囲内でも、脂質と価格が高ければ60点
・タンパク質の多い食材にしたら、カロリーが増えても80点
・その食材のほうが、食費も安かった
減らすべきだったのは量ではなく、ジャンクフードの割合だったらしい。
とはいえ、月見の季節は1年に1回しか来ない。
月見のバーガーは、来年も食べる。
その代わり、翌日は皮なし鶏もも肉とブロッコリーで挽回しようと思う。
お金と健康の編集チーム
大学生と20代の毎日に役立つ、お金と健康の知識をわかりやすく届ける編集チーム。専門家への取材と、今日から試せる具体性を大切にしています。
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