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【検証】「1,000円以上は15分歩いてから」ルールを1カ月の支出に当てはめてみた結果 → 月6時間・3万6,000歩になった

【検証】「1,000円以上は15分歩いてから」ルールを1カ月の支出に当てはめてみた結果 → 月6時間・3万6,000歩になった

Dekiマガ編集部
2026
年
11
月
04
日

無駄遣いをやめたい。もう何度思ったか分からない。

「今月こそ余計なものは買わない」と決めたはずなのに、コンビニに入れば予定になかったお菓子を手に取り、スマホを見ていればネット通販の商品がいつの間にかカートに入っている。衝動買いをやめたいのに、「買わないぞ」という決意だけでは、どうにも心もとない。

そこで、こんなルールを思いついた。

「1,000円以上使いたくなったら、その前に15分歩く」

欲しかったら買っていい。ただし、その前に15分だけ歩いてもらう。

……誰に?

自分に!!!

ルールをまとめるとこうだ。
・1回の支払いが1,000円以上なら、買う前に15分歩く
・歩く時間は金額によらず一律15分
・必要な買い物かどうかは問わない

1,000円に15分が厳しいのか緩いのかは、いまひとつ分からない。ただ、「今すぐ買いたい」ときに15分歩かされるのは、絶妙に面倒そうだ。

では、このルールで1カ月暮らしたら、いったいどれくらい歩くことになるのか。

今回は1カ月分の架空の支出明細を作り、そこにこのルールを当てはめて計算してみた(実際にこのルールで1カ月暮らしたわけではない)。

15分くらいなら大したことはない。この時点では、そう思っていた。

まずは1カ月分の支出に「15分ルール」を発動

今回用意したのは、日常生活で発生しそうな1カ月分の架空明細だ。たとえば、こんな支出が並んでいる。

・スーパー:4,820円
・ドラッグストア:2,360円
・コンビニ:1,180円
・ランチ:1,250円
・ネット通販:3,980円

ここに、さっきのルールを当てはめていく。

歩く時間は金額によらず一律15分。1,001円でも15分、3,000円でも15分、1万円でも15分だ。逆に、999円なら歩かなくていい。

……いや、1円の差がデカすぎる。

しかも、必要な買い物かどうかも問わない。家族分の食材をスーパーで5,000円買っても15分。洗剤やティッシュをまとめ買いしても15分。どうしても必要だったランチが1,000円を超えても15分である。

節約ルールというより、1,000円以上の決済にかかる謎の通行料みたいになってきた。

なお、今回計算するのは「何分・何歩歩くことになるか」だけ。節約できた金額は計算しない。

というわけで、架空明細を一つずつ確認し、1,000円以上の支出を抜き出していった。

スーパー、ドラッグストア、ランチはどれも対象。ネット通販も、もちろん対象だ。一方、430円のコーヒーや780円のコンビニはセーフ。仕分けしていくと、1,000円のラインを少しだけ超える支出が思った以上に出てくる。

そして、15分歩行の対象になった支出は……

1カ月で24回。

多いようにも見えるが、30日で割れば1日1回にも満たない。

「あれ? 余裕では?」

そう思った。しかし問題は、ここからだった。

キャプション:モデルケースとして作成した架空データ

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数えてみたら……15分がものすごい勢いで積み上がる

24回の支出それぞれに、15分の歩行を課す。計算そのものは簡単だ。

15分×24回=360分。時間に直すと……

6時間。

えっ。

買い物するだけで、月6時間歩くの?

6時間といえば、2時間の映画なら3本分である。1回15分と聞いたときは、近所を少し歩いて帰ってくるくらいの感覚だった。スマホを見ながらダラダラしていたら、いつの間にか過ぎている時間でもある。

ところが24回分をまとめると、映画3本分。もちろん15分ずつ1カ月に散らばるのだが、「1,000円以上の買い物をするたびに歩いて、合計6時間」と考えると、急に面倒くさくなってきた。

特に厳しそうなのが、予定外の買い物だ。たとえば夜、スマホを見ていたら3,000円の商品を見つけたとする。普段なら商品ページを眺めて、レビューを読んで、「まあ3,000円ならいいか」と購入ボタンを押すまで5分もかからないかもしれない。

ところがこのルールでは、その前に15分歩かなければならない。

夜10時。
欲しい。
でも歩かないと買えない。
靴を履く。
外に出る。
15分歩く。

そこまでして戻ってきたころには、

「……これ、本当に今日買う必要ある?」

くらいは考えそうである。

15分歩けば衝動買いが減るかどうかは、実際にこのルールで暮らしていないので分からない。ただ、5分で終わっていた買い物が、靴を履いて外に出て、15分歩いてからの話になるのは確かだ。

ワンクリックで買える便利さを、わざわざ15分の散歩で台無しにしている。

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そして6時間と聞くと、別の疑問も浮かんでくる。これだけ歩くなら、歩数はどれくらいになるのだろう?

節約のシミュレーションを始めたはずなのに、だんだん運動企画っぽくなってきた。

6時間って何歩? 1分100歩で計算してみる

では、この6時間を歩数に置き換えてみよう。Fitbitを着けて歩いたら何歩になるか、を計算で出すイメージだ。実際に歩いて測ったわけではないので、計算用に「1分あたり100歩」と仮定する。

まず1回15分なら、100歩×15分=1,500歩。1,000円以上使うたびに1,500歩だ。

この時点で、コンビニで1,180円使うと1,500歩歩かされる計算になる。妙なルールである。

では、これを24回繰り返すと……

1,500歩×24回=3万6,000歩!

1回15分ずつ歩いているだけなのに、1カ月分をまとめるとこの数字だ。

とはいえ、3万6,000歩と言われてもピンとこない。そこで身近な数字と比べてみた。

まず、30日で割ると1日あたり1,200歩。毎日、ちょっと遠回りして帰るくらいの歩数が、買い物のたびに上乗せされることになる。

次に、日本人の平均歩数と比べてみる。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の1日の平均歩数は男性6,628歩、女性5,659歩。つまり3万6,000歩は……

平均的な人の、約5〜6日分の歩数である。

無駄遣い対策を考えていたはずなのに、気づけば歩数の計算ばかりしている。

なお、実際の歩数は歩く速度や歩幅、立ち止まる回数などで変わる。3万6,000歩は、あくまで「1分100歩」の条件で計算した値だ。

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ここまで計算して、少し気になることが出てきた。この24回、全部同じ「1回」として数えていいのだろうか。

参照:厚生労働省「国民健康・栄養調査」(2023年)

24回のうち、本当に15分歩いてまで買いたいものはいくつある?

今回対象になった24回の支出は、すべて同じ「1回」として扱っている。

でも、中身はバラバラだ。

・生活する以上ほぼ避けられない支出:スーパーの食材、ドラッグストアの日用品
・そこまで欲しくなかったかもしれない支出:「なんとなく寄ったコンビニで1,200円」「送料無料にするため商品を追加して2,500円」「暇だったのでネット通販で3,000円」

必要な買い物なら、15分歩いたあとでも結局買うだろう。では、そこまで欲しくなかったものならどうか。15分歩くくらいなら、「今日はいいか」となる可能性はある。

何件の買い物をやめられるかまでは、このシミュレーションでは分からない。

ただ、自分の明細を見返して、1件ずつ「この前に15分歩けと言われても買ったか?」と考えてみることはできる。

即答で「買う」なら、必要な買い物。迷うなら、それが削れる候補だ。

「15分歩いてから考える」ならアリ

今回のシミュレーション結果をまとめると、こうなる。

・1カ月の架空明細で、1,000円以上の支出は24回
・15分×24回で、合計6時間(映画3本分)
・1分100歩と仮定すると、3万6,000歩(平均歩数の約5〜6日分)

正直、思っていたより多い。

ただ、このルールでは、欲しいものも必要なものも、15分歩いてからもう一度考えれば買っていい。

無駄遣いをやめたい、衝動買いをやめたいと思っても、いきなり「今月は余計なものを一切買わない」と決めるのはなかなか厳しい。買う前に15分の手間を挟むくらいなら、節約習慣としてゲーム感覚で試せそうだ。

Moneytreeなどで自分の明細を見返せば、1カ月に1,000円以上の支出が何回あるかも数えられる。

・10回なら150分
・20回なら300分
・30回なら450分

ただし、今回のように1,000円以上を全部対象にすると、生活必需品まで容赦なく引っかかる。

スーパーで牛乳と卵と野菜を買った。1,500円。はい、15分。

ドラッグストアで洗剤とトイレットペーパーを買った。2,000円。はい、また15分。

これはさすがに面倒である。

本当に試すなら、「予定外の買い物だけ」「ネット通販だけ」「趣味の買い物だけ」のように対象を絞ったほうが続けやすそうだ。食材や日用品まで歩かされる理不尽さもなくなる。ようやくルールらしくなってきた。

それにしても、無駄遣いをやめる方法を考えていただけなのに、月6時間、3万6,000歩も歩かされる計算になるとは思わなかった。そして、これだけ歩くなら新しい問題がひとつある。

歩きやすい靴が欲しい。

しかし……1,000円以上するなら、もちろん買う前に15分歩かなければならない。

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Dekiマガ編集部

お金と健康の編集チーム

大学生と20代の毎日に役立つ、お金と健康の知識をわかりやすく届ける編集チーム。専門家への取材と、今日から試せる具体性を大切にしています。

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