いまや子育てをしながら働くママは当たり前。ママの活躍への期待が高まる一方で、長時間労働や昇進の見込みがないキャリアパス「マミートラック」から抜け出せなかったり、「子どもがかわいそう」といった周囲の声にプレッシャーを感じたりするなど、ママを取り巻くネガティブな環境も話題にのぼります。子どもを産む前から「果たして仕事との両立はできるのだろうか」と不安に思ってしまう女性も多いよう。
仕事と子育てを両立し、ママがいきいきと働く秘訣はあるのでしょうか。マネーツリーの新米ママ社員が、「働くママあるある」や両立のコツ、ママが働きやすい職場環境など、先輩ママ社員に話を聞きました。
__座談会に参加したマネーツリーで働くママたち__
__柘植__:エンターテイメント会社で勤務した後、様々な業界で人事・総務系のスペシャリストとしてキャリアを積む。高校生のママ。マネーツリーでは、総務・人事を担当__菅洞__:銀行をはじめ、大企業からベンチャーまで様々な企業にてシステム開発に携わった経歴を持つ。高校生と小学生のママ。マネーツリーでは、MT LINKのプロジェクトマネジャーを担当。__北方__:PR会社および総合代理店やフリーランスでPRをはじめとするコミュニケーション分野に携わってきた。0歳児の新人ママ。マネーツリーでは、マーケティング・PRを担当。
北方:本日はお集まりいただきありがとうございます。私は昨年第一子を出産しフルタイム勤務に復帰したばかりですが、初めての育児には戸惑うことばかり…。仕事と育児の両立への不安はたくさんありますが、社内の先輩ママ社員の存在は、本当に心強く感じています!
早速ですが、仕事と子育てを両立するにあたって、特に大変だった経験を教えていただけますか?子どもの年齢によっても変わってきますよね。
柘植:2歳頃までは子どもがすぐに熱を出すので大変でした。流行り病には全てかかったんじゃないでしょうか。予防接種は済ませたので症状はひどくなくても、感染症の場合は一週間ほど保育園に登園できなかったりしました。そのたびに夫とどちらが会社を休むか、という話し合いになりましたね。
菅洞:子どもが小さい間はそうですよね。私の子どもも毎週のように熱を出していたので、当時の上司から会社をやめるよう圧力をかけられた経験も…精神的に辛くなって退職してしまいました。今のように「育児ハラスメント」という言葉もなかった時代、出産・育児を機に泣く泣く仕事をやめなければならないママは多くいました。
柘植:幸い、私は育児に理解のある職場と、夜遅くまで預かってくれる保育園に恵まれていたおかげで、子どもが保育園に通っている間は比較的上手く両立できていたように感じます。
自分の働き方を見直すことになったのは、子どもが小学生に上がるタイミングで感じた「学童の壁」。保育園時代よりも早い時間に迎えに行かなくてはならないし、子どもも上手く学童に馴染めなかったりして…。自分も次のステップを考え始めていた時期だったので退職し、専業主婦を経て自宅近くの会社に復職しました。
北方:子どもがいると、自分の思い通りにはいかないこともありますよね。私も子どもを産んで初めて気づくことがたくさんありました。仕事と子育てを上手く両立するため、工夫していたことはありますか?
菅洞:一番は職場でのコミュニケーション。子育てをしていると、どうしても出産前と同じようには働けません。同僚に助けてもらった時は「ありがとう」「ごめんね」をきちんと伝えて、お互いに気持ちよく働けるよう心がけていました。子どもが体調を崩す予兆があったら、早めに職場に根回ししておくこともポイント。
当日連絡して突然休むよりは、周囲も心構えができているので比較的スムーズに休めました。そうこうしているうちに、中には「もしかしたらこの病気かも?」とネットで調べて一緒に子育てを手伝ってくれる同僚もいて、嬉しかったのを覚えています。
柘植:急に仕事を抜けなくてはならない時って、必ずありますからね。私は普段から自分の業務のマニュアルを作って、同僚と共有していました。万一仕事に穴をあけてしまっても、他の人が引き継ぎしやすいように。あとは、そもそも「ママでも働きやすい職場選び」が重要かと。
北方:お二人ともいくつかの異なる企業を経験していますよね。職場によって両立のしやすさは違いましたか?
柘植:全然違います!やっぱり、子どもがいる社員の多い職場は、理解があって働きやすかったです。先輩ママ、パパ社員がいるかどうかも、精神的な安心感が違いました。
また、長時間労働・深夜勤務が当たり前、という職場では長く働き続けられないので、毎回転職の際には面接でしっかりと労働環境を確認しました。
菅洞:会社のカルチャーによっても、全く違います。「子どもがいても、平等に働ける」という考えの会社には長く勤められましたし、色々な経験を積めてキャリアアップできました。一方で、入社してから「この会社では両立できないな」と思うことも。本当に、会社によって千差万別です。
北方:労働環境やカルチャーによって、随分違うんですね。マネーツリーは外国籍のメンバーも多く、「色々なバックグラウンドを踏まえた上で一緒に働いていこう」というカルチャーなので、ママでも働きやすいように感じています。ママでも働きやすい職場環境とは、どのような環境なのでしょうか?
柘植:多様性・異なる価値観を認めてくれる環境だと、仕事と子育は両立しやすいと思います。マネーツリーは色々な価値観を持った人たちが働いているので、ママも個性の一つとして受け入れられていますよね。また、フレキシビリティがあって「こうしなくちゃダメ」というのがない。社会人として最低限のルールを守ったり、チームのコミュニケーションを大切にしたりするのは当然ですが、色々な働き方を尊重してくれるので、ママにも働きやすい会社なのではないでしょうか。
菅洞:成果主義も、ママにとっては働きやすいポイントですよね。やるべきことをしっかりとやっていれば、周囲から何か言われることもないですし。早く帰らなくてはいけない時には早く帰り、その分次の日は少し遅くまで働いてと、予定外のイベントが発生しがちなママにとって、マネーツリーのように裁量のある働き方ができるのは、モチベーションも上がって働きやすいと思います。
北方:働き続ける上でフレキシビリティが大切、ということですよね。マネーツリーでは私が初めての産休取得者でしたが、会社は話し合いの場をもってくれて、必要に応じて制度を整えてくれました。そういうところにもマネーツリーのフレキシビリティを大切にするカルチャーがあらわれているな、と感じました。
菅洞:ベンチャーなので大企業のように制度が整っていない部分もありますが、ないからこそ「良い制度を作っていこう」「みんなの意見を聞こう」という姿勢がマネーツリーにはあると思います。最低ラインを守るのではなく、良くしていける部分は良くしていこうという考え方なので、私たち社員の意見も柔軟に取り入れてくれます。
柘植:人として尊重されている、と感じますよね。ママに限らず、みんなが色々な働き方をできる。例えば「ワークフロムホーム」といって、事前に申請すれば在宅勤務も可能で、多くの社員が利用しています。ご家族のサポートのために利用することもでき、奥さんの出産・育児期間にしばらく在宅勤務していた男性もいますよ。
総務担当としてコメントするならば、マネーツリーは会社の成長と共に制度面の整備を急ピッチで進めているところ。様々な社員が働きやすい環境・制度をどんどん充実していけたらいいなと考えています。
菅洞:こんな制度が20年前にあれば、子どもが熱を出して出社できない時にも助かったんですけれどね。子どもが小さかった頃、こんな会社・環境に出会えていれば良かったのに…と、心の底から思います!
ママになっても安心して働き続けるには、コミュニケーションや職場選びが重要だという、先輩ママたちからのアドバイスでした。多様性を認め、様々な価値観を持った社員が働くマネーツリーは、ママにとっても働きやすい環境だと言えそうです。マネーツリーでは今後もフレキシビリティを大切にしながら、それぞれの社員が活躍できるよう、より良い環境作りに取り組んでいきます!