
「もう寝よう」
そう思って布団に入ったのに、気づけばスマホを触っている。
SNSを少し見るつもりが、そのまま動画を見たり、気になる商品を検索したり。いつの間にか時間がたっていた……なんてことは珍しくない。寝る前のスマホをやめたいと思ったことは何度もあるのだが、枕元にスマホがある以上、ついつい手が伸びてしまう。
だったら、意志の力に頼るのをやめればいいのでは?
スマホ依存対策としては、あまりにも単純である。ブルーライトと睡眠の関係について難しい話をする前に、とりあえず実際にスマホを遠ざけて寝てみようじゃないか。
条件はこうだ。
・期間は3日間
・寝るとき、スマホを枕元に置かない
・睡眠の変化はFitbitで確認する
さて、たった3日で何か起きるのだろうか。
ルールはシンプルだ。
寝るとき、スマホを枕元に置かない。
置き場所の条件は2つ。
・寝たまま手を伸ばしても届かない
・触りたければ、一度起きなければならない
私の場合、寝る前にスマホを見始めると「あとちょっと」が延々と続く。だったら、「あとちょっと」を始められない環境にしてしまおうというわけだ。
特別なアプリも要らないし、お金もかからない。……ものすごく原始的である。子供の手の届かない棚にお菓子をしまうのと同じだ。
でも、スマホ依存対策なら、このくらい強引な方がいいのかもしれない。枕元にスマホがなければ、少なくとも寝転がったまま無意識に画面を開くことはできない。
睡眠のほうは、Fitbitを着けて寝て、睡眠時間と睡眠スコアを確認することにした。

AIコーチが土佐弁で話してくる理由は、この記事で確認してほしいぜよ。【内部リンク:No.1】
まずは1日目。
正直、この時点では「3日くらいでそんなに数字は変わらないだろう」と思っていた。ところが翌朝、Fitbitを見てみると……。
まず確認したのは睡眠時間だ。

睡眠時間6時間3分、睡眠スコア72(普通)。
おお……悪くはないぞ。
とはいえ、「スマホを離したら最高の睡眠になりました!」という展開でもなかった。この日は途中で一度目が覚めて、そこからもう一度1時間ほど寝ている。スマホを追放した瞬間、朝まで一度も起きずに爆睡――なんて都合のいい話ではないらしい。
安静時の心拍数は71bpm、心拍変動は46ミリ秒だった。
ここまでは「まあ、1日目だしこんなものか」という感じだったのだが、別の数字を見てちょっと驚いた。
エナジースコアである。
前日の数字は……
26。
そして、この日の数字は……

76。
え、50ポイント上がってる!?
26から76なので、一気に3倍近くになった。なかなか景気がいい。
ただし冷静になろう。ここで「スマホを離したから50ポイント上がった!」と決めつけるのは早すぎる。前日の過ごし方や体調など、数字に関係しそうなことはほかにもあるし、まだ実験初日だ。1日だけなら、たまたまかもしれない。
同じことを2日目、3日目も続けたら、この数字はどうなるのだろう。
1日で終わっては「たまたま」で片づけられてしまう。そこで2日目も、スマホを枕元から追放。3日目も同じ条件で寝ることにした。
寝る前にスマホを触れない生活を続けながら、Fitbitで毎朝数字を確認していく。【要確認:スマホを触りたくなったか、寝つくまでの感覚・時間など、本人の感想があれば追記】
さて、2日目の朝。

納済み):2日目の睡眠画面】
睡眠スコア70、エナジースコア46。
あれ、上がってない。
睡眠スコアは72から70へ、わずかに下がった。エナジースコアは76から46と、30ポイントのダウンだ。Fitbitのコーチ画面によると、深い睡眠とレム睡眠を合わせた割合は51%だった。
スマホを離しても、2日目は数字が伸びなかった。とはいえ、睡眠スコアは1日目とほぼ同じだ。では、3日目まで続けたらどうなるのか。
3日目もスマホを追放だ!
そして翌朝。

睡眠スコア56、エナジースコア13。
めちゃくちゃ下がった……
スマホを追放しているのに、なぜだ……
……いや、心当たりはある。この日は付き合いで、夜中の3時まで飲んでいたのだ。
こんな結果で当たり前だわ!
Fitbitによると、3日目の就寝は3時39分、起床は8時、実際の睡眠時間は4時間。心拍変動も13ミリ秒まで下がっていた。3日目に数字が落ちた原因は、どう考えても午前3時までの飲み会である。
ここまで完全に睡眠のことしか考えていなかったのだが、途中でもう一つ気になった。
寝る前にスマホを触らないということは、寝床でネット通販を見たり、アプリを開いたりする時間も減る。
ということは……
夜の支出も減っていたりしないか?
睡眠の実験だったはずなのに、急に財布の話になってきた。そこでMoneytreeを開き、実験期間中の支出を確認してみた。
その結果、夜間の支出には特に変化がなかった!!
意外にも今回の検証では、夜間のスマホ操作と支出の間に関係はなかったことになる。
3日間の結果をまとめるとこうなる。
・睡眠スコア:72→70→56
・エナジースコア:76→46→13(実験前日は26)
・3日目の急落の原因:午前3時までの飲み会
初日は数字が大きく動いたものの、そのまま右肩上がりとはいかなかった。3日目にいたっては、スマホを枕元から追放しても、夜中まで飲めば睡眠データは悪くなることがよく分かった。
そりゃそうだ! スマホを離しても、午前3時まで飲んでいたら帳消しである。
正直、この3日間だけで「寝る前のスマホをやめれば睡眠が良くなる」とまではいえない。
ただ、ひとつ確かなことがある。寝る前のスマホをやめるのに、強い意志はそれほど要らなかった。枕元になければ、無意識に手を伸ばして画面を開くことはできない。「見ないようにしよう」と我慢するより、そもそも触れない場所に置いてしまう方がずっとシンプルだ。お金も手間もかからない。
問題は、実験が終わった今夜だ。
スマホはもう、枕元に戻してもいい。
……さて、どこに置こう。
お金と健康の編集チーム
大学生と20代の毎日に役立つ、お金と健康の知識をわかりやすく届ける編集チーム。専門家への取材と、今日から試せる具体性を大切にしています。
当社ウェブサイトは、外部サイトへのリンクを含んでおります。リンク先サイトでの個人情報への取扱いに関しては、そのリンク先サイトでの個人情報保護方針をご確認ください。 当社の個人情報保護方針はそのリンク先サイトで提供されている内容に責任を負うものではありません。