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岩田昭男のクレジットカード診断。増えすぎたカードのリストラ事例
決済を知る

岩田昭男のクレジットカード診断。増えすぎたカードのリストラ事例

岩田昭男
2018
07
10

皆さんは、クレジットカードを何枚所有しているでしょうか?「ポイント」を付けたいから、便利だから、と所有していても、枚数が多いと効果的にポイントを貯めることが難しくなります。また、電子マネーやポイントカードも所有しすぎてお財布がかさ張り、使う時に取り出しにくく時間がかかっていては本末転倒です。

今回は私が、多くのクレジットカードを持ち過ぎて困っている主婦の佐藤さん(仮名)の相談を受けて、クレジットカードのリストラ診断をすることになりました。

佐藤さんはクレジットカードや電子マネーなど合わせて18枚持っていました。ここまでにならないまでも、お財布がクレジットカードでいっぱいとなり困っている人も多いと思いますので、効率的にポイントや電子マネーを活用したい、と思う方はぜひ参考にしてください。

おトクさを求めてついつい取得、気づけば合計18枚を所有

佐藤さんが持っているカード一覧

クレジットカード

ANA JCB (JCB)
ANA JCBゴールド(JCB)
Orico Card THE POINT (VISA)
ファミマTカード(JCB)
JALカード(MasterCard)
au WALLET クレジットカード(VISA)
みずほマイレージクラブカード/セゾンSuica (VISA)

キャッシュカード

みずほICカード
シティーカード
じぶん銀行カード

電子マネー

nanacoカード
PASMOカード
au WALLETカード
他1枚

ポイントカード

WAON POINTカード
Pontaカード
他2枚

以上です。

カード全体を見ての感想は、佐藤さんはお得になると思われるものは全部持つ傾向があるということです。クレジットカードを利用するにあたってのポリシーを聞いたところ、「ポイントも貯めたいし、利便性も重視したい」と話していることからも明らかです。クレジットカードを利用する理由で、多くの人が「ポイントを貯めたいから」を挙げているので当然といえば当然です。

所有カードから必要なカードを見極める

個別のカードについて分析してみましょう。

・マイル系カード
ANA JCB (JCB)、ANA JCBゴールド(JCB)、JALカード(MasterCard)と3枚あり、マイル系のカードが目立ちます。

・通信系カード
佐藤さんのスマホがauということから、au WALLETクレジットカードとau WALLETカードとじぶん銀行カードと、系列のカードも持っています。

・お得系カード
また、Orico Card THE POINTも所有。お得になりそうなものは外さずに手にしています。

・銀行系カード
給与振り込み口座がみずほ銀行なので、みずほカード、みずほマイレージクラブカードと、メインバンク系のカードも持っています。

・お買い物系カード
ファミマTカード、nanacoポイント、WAON POINTは、よく行くコンビニやスーパーなどで利用できるポイントカードも、当然手にしています。

メインカードとサブカードを決め、混乱を防ぐ

転勤や結婚、出産というライフスタイルが変化したタイミングでカードの見直しを行なわなかった結果、とりあえずその都度手にしたいろいろなカードを使い、結局は「何をどのカードで支払っているのか把握できておらず、収拾がつかない」ということです。やはり、メインカードやサブカードを決めないと、これ以上カードを持っても混乱が拡大するだけです。

一方で、年会費の確認も必要です。無料であれば問題ありませんが、もし利用していないのに年会費がとられているカードがあればかなりの打撃です。

それでは、現在のライフスタイルを軸に、必要なカードを限定していきましょう。

・必要イベントの帰省を意識、ANAやJALのマイルを貯める
利用状況を確認した結果、現在、佐藤さんは、ANAやJALのマイルを貯めることを中心にして、生活していることがわかりました。佐藤さんはこのことについて自覚しておらず、私が指摘すると驚いていました。

ANAやJALのマイルは、ANAカードとJALカードを利用することで貯めていました。ANAカードは、独身時代から利用しているカードで、佐藤さんの実家に帰省する際に利用しているのがANAのためANAカードをつくりました。JALカードをつくったのは、佐藤さんの夫がJALマイルをためており、夫の実家に帰省する際にはJALを利用するからです。

・優先順位を定めJALカードをメインカードに
クレジットカードを賢く利用するにはメインカードとサブカードの2枚持ちを薦めています。佐藤さんは、ANAカードをメインにするつもりでしたが、子どもが生まれたこともあり、今後夫の実家に帰省する機会も増えそうなので、JALカードをメインにして、ANAカードをサブカードにすることになりました。

・利用していないカードは断捨離
みずほ銀行のキャッシュカードとクレジットカード、そしてSuicaが付いた多機能カードも持っています。これは、キャッシュカードだけに変更する予定です。理由は、そもそもこのクレジットカードを利用していないこととPASMOの定期券を持っているので、キャッシュカードだけで十分だからです。

・アプリなどを利用することで更にスッキリ!
ポイントカードや電子マネーもたくさんありましたが、ナナコやワオン、ポンタはアプリを利用することでスマホに収納させることで、お財布をスッキリさせることができそうです。ただしスマホのアプリだけでポイントを取得できないものもあるので、すぐにカードを手放さず、徐々に移行していくと良いでしょう。

また、MoneytreeのアプリにID PWを登録しておけば、所有ポイントもわかるので必要な時だけポイントカードや電子マネーを持ち歩くこともできそうです。

残ったクレジットカード

ANA JCB (JCB)
JALカード(MasterCard)
au WALLETクレジットカード(VISA)

なお、au WALLETクレジットカードは、auキャリアの場合年会費が無料のため、予備カードとしての所有を継続することにしました。

今回の改善内容は下記の通りです。

クレカリストラ

必要なカードとそうでないカードの見分け方は、前回の「こうすればカードの枚数は減らせる!!クレジットカードの断捨離」でも紹介しています。こちらも参考に、効率的なカードライフを送ってください。

筆者プロフィール

岩田昭男

消費生活ジャーナリスト。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。ウェブサイト:<a href="http://iwataworks.jp" rel="nofollow" target="_blank">上級カード道場</a>

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