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マネーツリー CEO ポール チャップマンってどんな人?
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マネーツリー CEO ポール チャップマンってどんな人?

マネーツリー編集部
2019
12
09

プライベートから起業秘話までをインタビュー

2012年に外国人3人で日本で起業したマネーツリー。現在、個人資産管理アプリ「Moneytree」や金融機関向けの金融インフラプラットフォーム「MT LINK」を提供し、従業員も90名(2019年12月現在)を超える企業に成長しました。今回、当社の代表取締役・共同創業者であるポール チャップマンに創業秘話やプライベートについてインタビューしました。普段は見ることができない裏側をぜひご覧ください。

本コンテンツはマネーツリーのYouTubeチャンネル「Moneytree」のプレイリスト「Meet the Moneytrees」でもご覧いただけます。

ポール チャップマンについて

好きな食べ物:キヌア(南米由来のスーパーフード)
尊敬する人物:リュック・ピカード艦長(スター・トレックより)
出身地:オーストラリア メルボルン
好きな言葉:七転び八起き
必須アイテム:iPhone、帽子(頭が冷えるので)
毎日の習慣:歯を磨く(そう教わりました笑)
最近の自分へのご褒美ハイドラパック。(折り畳めるのでフライト等に便利で、さらに注目も浴びることができて、お得感のある水筒)

今ハマっているものは?
ジョギングやエクササイズ、子供との時間です。最近子供に肩車をよく要求され困っていますが、それも子供が大きくなるまでの少しの間だけしかできないかもしれないので、できるだけ応えてあげたいと思っています。あと、Netflixで新スター・トレック(STAR TREK The Next Generation)を見ています。7シーズンありますが、毎日帰宅後1エピソードは見てしまいます。ストレス解消に良いです。

日本との出会いは?
6、7歳の頃、オーストラリアのテレビでドラマ「西遊記」(堺正章主演)を見たのがきっかけでした。その後、その影響もあってオーストラリアの高校を卒業後、日本語を学ぶため交換留学で静岡県沼津市に1年間ホームステイしていました。

一番何に浪費する?
浪費しないように、ミニマリズムを心掛けています。最近ブームのこんまりのように、自分がときめくものだけキープして、その他は処分するようにしています。家庭では、「一つ新しいものを購入したら、何か一つ処分する」というルールを決めて、家族全員で実践しています。

コンビニで良く買うものは?
会社の近くのスーパーで良く買うのは、さけるチーズ、玄米ごはん、サラダですね。会社が大きくなるにつれて健康志向も高くなってきました。コンビニにもよく行くのですが、なぜかいつも最後何を買ったら良いのか分からなくなってしまいます。

一番最初にお金を稼いだのはいつ?
日本に留学してオーストラリアに帰国後、インターネットが最盛期を迎えていましたが、誰もウェブサイト構築やスクリプトプログラミングをできる人がいなく、1時間50ドルで請け負って構築していたのが最初です。

一番得意なプログラミングは?
今、何?と言われたら、Excelです(泣)。 正式なプログラムではないですが、現在、仕事上一番使用していて、他のプログラミングをする時間がありません。

プログラミングを始めた年齢は?
15歳です。自分の幼少期はインターネットが今ほど発達していなかったので、本で学んでいましたが、現在4歳の自分の娘にはScratchScratchJrを体験させています。

Moneytreeの一番好きな機能
有料機能ではあるのですが、レシートをスキャンし、読み取った項目と、クレジットカードの取引明細とをクラウドでAIが自動照合してくれる機能です。秘書が必要ないくらい経費精算に役立っています。

自分のMoneytreeのアプリで、最も最近の通知は何?
大樹生命保険の通知ですね。子供がいて最近生命保険に入ったので、Moneytreeにアカウントを接続しました。そこからの通知が一番上に上がってきていますね。

みんなに伝えたいお金のアドバイスは?
自分がお金持ちになった気分にならないように、現金をあまり持ち歩かず、できる限りキャッシュレス決済にして、Moneytreeを良く見ることですね。(節約マスターの(ケチな笑)マネーツリー共同創業者マークに教えてもらったアドバイスです。)

外国人の友人3人が日本で起ち上げたスタートアップ「マネーツリー」

あなたにとってマネーツリーとは?
1つめは、アプリ。個人資産管理ツール個人で複数持っている金融関連のアカウントを接続し、いつでも素早くスマホ上で現状を確認できる個人資産管理サービスです。
2つめは、プラットフォーム。個人の金融情報をファイナンシャルアドバイザーや金融サービスを提供する企業と共有しやすくするデータプラットフォームです。
3つめは、その名の通り「金のなる木!」(笑)冗談です。

マネーツリーのミッションは?
簡単に言えば人の手助けをすることです。始めた頃は個人がより便利に金融サービスを使用できたり、情報を閲覧して自分の資産状況を把握し、次のステップにつなげられることを目的としていましたが、現在はそれを超え、個人、ビジネス、金融機関のすべてがシームレスにつながるプラットフォームを提供することで、個人の利便性はもとより、市場やビジネスの拡大につながりそれぞれが恩恵を受けられることを望んでいます。

マネーツリーのユニークなところは?
プライバシーを守る前提でサービスが設計されている点です。
プライバシーやセキュリティーは、新機能について社内で話し合う際、データの取り扱いについて顧客と話す際には必須のトピックです。これは創業当時からマネーツリーが最も注意を払っていることでもあります。
アプリの場合は、それに加え、シンプルで飽きのこないデザインを心がけていて、必要の無い機能はあえて実装していないのもユニークだと思います。
会社としては、国際的なところですね。ボーングローバル企業と私たちは言っていますが、現在25カ国籍の従業員がいて、半分は日本人、半分は外国人です。(2019年12月現在)

オーストラリアに参入した理由は?
マネーツリーを将来的に国際的に展開したく、その足がかりとしたかったからです。オーストラリア人は新しいテクノロジーをすぐに受け入れ活用していくカルチャーがあり、挑戦しやすい市場であること、時差が日本と少ないこと、また自分がオーストラリア人なのである程度のマーケットの知識があったことも、選択した理由です。

創業以来、一番の思い出に残っているエピソードは?
Appleの「Best of 2013」を受賞した日ですね。六本木のAppleの食堂で担当の方から受賞を知らされ、光栄と同時にびっくりして動けなくなったのを覚えています。

壁にぶち当たった時の解決方法は?
マネーツリーの会長であり、起業の際、支えになってくれた人でもある、ジョナサン エプスタインと話し合います。それで解決しない場合は、20年続けている合気道で培ったマインドと自分の心との話し合い。それでも解決しない場合は、ジョギングなど運動をします。マインドと心と体はつながっているので、どれか一つを変えたければ他を動かすことにしています。

創業以来最もチャレンジングだったことは?
日本で創業した企業で、オーストラリア人のCEOというまれな環境で、投資家の説得やクライアントとの信頼関係の構築がなかなか大変でした。

それをどのように解決した?
信頼関係を築くことに注力しました。日本語を流暢に話せたのでそれは大変助けになりましたし、時間を守り、言ったことを守り、有言実行であること。どこの世界でも一緒だと思いますが、こういった基本的なことを誠実に積み重ねることで信頼を築いていきました。ただ普通の(日本人同士で関係性を構築する)場合より、信頼に値するかどうか、本当に良いサービスを提供しているのか、評価されるのに時間がかかったと思います。継続は力なりだと思います。

マネーツリー共同創業者、CPOのマーク マクダッドについて一言で表すと?
すごい。1人で3人分の仕事をする人です。

マネーツリー共同創業者、CTOのロス シャッロットについて一言で表すと?
しっかりしてる。落ち着いていて、問題が起こった際にも冷静に対処できる人です。

友達と会社を立ち上げて後悔してない?
していません。以前に一度、深い関係でない知人と起業しました。その際は何か問題が起こった時、信頼関係がなかったため、お互いを探り合いうまく問題を解決することができませんでした。マネーツリーでは信頼関係が成り立っていたのでこいういった問題がおきず、おかげでここまで会社を大きくすることができたと思います。

なぜ日本で起業を?
母国オーストラリアは、土地が広い割に人口が少なく、ソフトウェアビジネスを成功させるための十分なマーケットがあるのか疑問でした。その点、日本は、ATMが5時で閉まるなど、マネーツリーの対象となるマーケットに対する課題点も見えていたし、オーストラリアより市場が大きいため、スタートアップとしてより大きなインパクトを与えることができると思いました。

スタートアップを立ち上げたい人へのアドバイスは?
スタートアップを立ち上げたいから立ち上げるのであればやめたほうがいいと思います。スタートアップはツールであって、目的であってはいけないと思っています。何か解決したい問題や、作り上げたい世の中があるのであれば、その目標達成のための1手段としてスタートアップがあるのだと思います。

本コンテンツはマネーツリーのYouTubeチャンネル「Moneytree」のプレイリスト「Meet the Moneytrees」でもご覧いただけます。

マネーツリーが提供するサービスについては、こちらも併せてご覧ください。
個人資産管理サービス「Moneytree
金融インフラプラットフォーム「MT LINK

筆者プロフィール

マネーツリー編集部

2012年に日本で起業。2013年より自動で一括管理する個人資産管理サービス「Moneytree」を提供し、AppleのBest of 2013、Best of 2014を2年連続で受賞。2015年より金融データプラットフォーム「Moneytree LINK」を企業向けに開始し、業界標準の金融系APIを提供している。2017年よりオーストラリア市場でサービスを開始。創業当初よりSalesforce Ventures、SBIインベストメント、三大メガバンク系ファンド、地方銀行系ベンチャーキャピタル、海外大手運用会社から出資を受ける。お金にまつわるもっとも信頼されるプラットフォームの構築を目指す。

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