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子どもの教育費の補助制度まとめ|2025年の支出対策&アプリ管理術
家計を見直す

子どもの教育費の補助制度まとめ|2025年の支出対策&アプリ管理術

マネーツリー編集部
2025
12
29

年が明けると、「今年の家計をどう整えるか」を考え始める方が増えます。中でも教育費は、毎月の支出の中で徐々に割合が大きくなりやすく、早めに全体像を把握しておきたい項目です。

保育料や授業料だけでなく、給食費、教材費、習い事、塾代など、教育に関わる支出は多岐にわたります。さらに、国や自治体による補助・助成制度も存在しますが、「制度が多くて分かりづらい」「自分が対象なのか判断しにくい」と感じる方も少なくありません。

この記事では、現時点で知っておきたい教育費の補助・助成制度の全体像とあわせて、支出を無理なく管理する考え方までを整理します。年の初めのうちに方向性を決めておくことで、1年を通した教育費の負担をコントロールしやすくなります。

※制度内容は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式情報をご確認ください。

まずは、教育費の「今」を見える化

口座・カードの支払いが分散していてもOK。教育関連の支出をまとめて把握すると、制度の効果も実感しやすくなります。

教育費はどれくらいかかる?子育て世帯に多い支出の傾向

教育費というと、授業料や保育料をイメージしがちですが、実際にはそれだけではありません。多くの家庭で教育費を構成しているのは、以下のような支出です。

これらは子どもの成長に合わせて段階的に増えやすく、「気づいたら負担が大きくなっていた」というケースも珍しくありません。だからこそ、今かかっている金額と、今後増えそうな支出を把握しておくことが重要です。

教育費の補助・助成制度の全体像

教育費の補助・助成制度は、大きく分けると次の3つに分類できます。

①国が実施する制度(全国共通)

②自治体独自の助成制度(都道府県・市区町村)

③学校・団体が設けている支援

制度の内容や条件は毎年見直されるため、「使えるかどうか」を定期的に確認することが大切です。

国の主な教育費支援制度

幼児教育・保育の無償化

一定の条件を満たす幼児教育・保育施設の利用料が原則無償となる制度です。※給食費や教材費などは別途負担となる場合があります。

公式情報:https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/mushouka

就学援助制度

小学校・中学校は義務教育にあたるため、授業料そのものは原則として無償で、授業料に対する全国共通の補助制度は設けられていません。一方で、低所得世帯を対象に、学用品費や給食費など授業料以外にかかる教育費を支援する「就学援助制度」が用意されています。

公式情報:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/05010502/017.htm

高校生等への修学支援

就学支援金

高校等に通う生徒の授業料負担を軽減する制度です。年収による制限があり、目安として世帯年収が約910万円前後の場合は対象外となるケースがあります。家族構成や学校区分によって異なるため、事前に条件を確認しておくことが大切です。

奨学給付金

小学校・中学校の就学援助制度と同様に、高校でも低所得世帯を対象とした支援として「奨学給付金」が設けられています。この制度は返済の必要がない給付型の奨学金で、授業料以外にかかる教材費や通学用品費、修学旅行費などの教育関連費用を支援するものです。※申請窓口や支給額は都道府県ごとに異なります。

公式情報:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/

児童手当

直接「教育費補助」という位置づけではありませんが、児童(0歳から18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある子。)を養育している方に向けた制度で、教育費の土台となる支援です。支給額や年齢区分は制度改正が行われることがあるため、最新情報の確認が重要です。

公式情報:https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/jidouteate/annai

まずは、教育費の「今」を見える化

口座・カードの支払いが分散していてもOK。教育関連の支出をまとめて把握すると、制度の効果も実感しやすくなります。

自治体ごとの教育費助成は差が出やすい

教育費支援で最も差が出やすいのが、自治体独自の助成制度です。自治体によっては、次のような支援を行っているケースがあります。

同じ年収・同じ家族構成でも、住んでいる自治体によって支援内容が異なるため、自治体公式サイトや広報の確認は欠かせません。1月から春先にかけて新年度情報が更新されることが多いため、年始のチェックがおすすめです。

見落としがちな「間接的に効く」教育費の支出対策

補助・助成制度だけで教育費を抑えられるわけではありません。実際には、日々の支出管理が教育費全体に大きく影響します。例えば、習い事や教材費は月額が小さくても、積み重なると家計への影響が大きくなります。「いつの間にか続けている支出」がないかを見直すだけでも、教育費の負担感が変わることがあります。

教育費が膨らみやすい家庭の共通点

教育費が想定以上に膨らみやすい家庭には、共通点があります。それは、支払い方法が分散していることです。

支払い手段がバラバラだと、「合計でいくら使っているか」が見えにくくなり、補助制度を使っていても効果を実感しにくくなります。

教育費こそ「見える化」が効く理由

教育費は、単純に削るよりも「管理する」ことで負担を抑えやすい支出です。支出を見える化することで、次のようなメリットがあります。

特に年始は、前年の支出を振り返り、新しい1年の方針を立てるのに適したタイミングです。

アプリで教育費を管理するという選択肢

家計管理アプリを活用すると、教育費の把握がしやすくなります。口座やクレジットカード、電子マネーなど複数の支払い手段をまとめて確認できるため、教育費関連の支出を後から振り返りやすくなります。例えばMoneytree®️アプリを使えば、日々の支出を自動で記録し、教育費に関わる支出の流れを把握しやすくなります。節約を目的にするというより、「判断しやすい状態を作る」ことが、長期的な教育費管理には重要です。

教育費対策は「制度+管理」をセットで考える

教育費の補助・助成制度は、使えるものは積極的に活用したいところです。ただし、制度だけに頼ると、全体の支出構造が見えにくくなります。支出を把握し、管理できてこそ、補助・助成の効果を実感できます。1月は、制度の情報収集とあわせて、家計全体を整理する絶好のタイミングです。

まとめ|1月のひと手間が、1年の教育費を軽くする

教育費の補助・助成制度は毎年見直され、自治体による違いも大きい分野です。早めに情報を整理し、支出を見える化しておくと、1年を通した家計管理がしやすくなります。まずは、今どれくらい教育費に使っているのかを把握するところから始めてみましょう。

筆者プロフィール

マネーツリー編集部

筆者プロフィール マネーツリー編集部 2012年に日本で創業。金融データプラットフォーム「Moneytree LINK®︎」を基盤に、個人資産管理サービス「Moneytree®︎」、中小企業・個人事業主向け財務管理「Moneytree Business®︎」、与信審査ソリューション「Moneytree Verify®︎」を提供。AppleのBest of 2013、Best of 2014を2年連続受賞。現在、金融・会計業界の標準APIとして、最も信頼されるデータプラットフォームの構築を目指す。

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