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自分でできる!家計改善と資産形成4つのステップ
家計を見直す

自分でできる!家計改善と資産形成4つのステップ

武藤貴子
2019
04
18

お金は、収入が多いこと以上に、「途中経過」が大切です。つまり、入ってきたお金を出口までどのように振り分けて運ぶか(運用するか)ということです。すぐには収入が増えないとしても、途中経過を改めれば、無理だと思っていた大きな買い物や、目標額の貯金ができる可能性は充分にあります。

そのためには、お金の流れを可視化すると同時に、ライフプラン(人生設計)と「いつ・何に・いくら」必要なのかを明確にし、お金を目的別に分けて運用することが重要です。今回は、自分でできる家計改善と資産形成の4つのステップをご紹介しましょう。

家計改善は自分たちのマネープランを立てることが大切

「うちの家計は、周りの家族と比べてどうなのだろう」と気になったことはありませんか。確かに、平均的な家計の内訳を知り、自分たちの家計の見直しに活かすことは大切です。平均と比べて、特定の支出項目、たとえば食費が平均より際立って高い!ということであれば、改善する余地があるからです。

ただし、目安はあくまで目安。自分や家族がどう生きたいのか、これからどんな「ライフイベント」を迎えるのか、そして、そのためにはお金がいくらかかるのかをまず考え、そこから家計改善につなげる方がよほど重要です。

ライフイベントとは、結婚や子どもの誕生、進学、転職、リタイア、それに、車の買い替えや旅行、住宅の購入などといった、人生で起こる出来事(イベント)のことです。

自分や家族のライフイベントを一覧表にしたものを「ライフイベント表」と言いますが、このライフイベント表には【いつ・何に・いくら】かかるのかを書き込んでいきます。ライフイベント表を作ると、自分がどんな風に生きたいのかという「ライフプラン」がはっきりするでしょう。

個々のライフイベントには費用が発生しますので、各ライフプランにかかる費用を明確にすれば、ライフプランをお金の面から見た「マネープラン」ができあがります。

【いつ・何に・いくら】必要なのかがわかれば、いくらお金を貯めておけばいいのかわかります。家計改善をしたいからと言って闇雲に節約を頑張るのではなく、マネープランに沿って家計の見直しをしましょう。お金を貯める目的がはっきりしていれば、貯金する意欲もわいてくるのではないでしょうか。家計改善には、平均のデータも大事ですが、自分オリジナルのマネープランが不可欠です。

マネープランを立てるための4つのステップ

ステップ1:家計の現状把握をするマネープランを立て、計画的にお金を貯めるには、まず現状の家計を把握することから始めましょう。大まかなお金の流れを掴むためにも、ひとまず家計簿をつけてみましょう。

とはいえ、買い物のたびに逐一記入するのはなかなか大変なもの。そこでおすすめなのが、家計簿アプリ『Moneytree』です。最近ではキャッシュレス化が進み、クレジットカードや電子マネーなど現金以外で買い物をしている方が多いかもしれません。アプリにカードや電子マネーのデータを連携すれば、口座残高や利用履歴が自動で更新されますので、支出を手入力する手間が省けます。まずは家計の把握のために活用し、マネープランが明確になったら、資産管理ツールとして活用してみるのもいいでしょう。

ステップ2:お金の目的別カテゴリーを知るステップ1で家計を把握したら、次は貯蓄目標を立てます。けれど、そもそも、「人生にはどのようなお金がかかるのかいまいちピンとこない」という人もいるかもしれません。

そこで、「お金の目的別カテゴリー」を意識しながら考えるといいでしょう。「お金の目的別カテゴリー」は、お金の機能(「使う」「守る」「増やす」「備える」)に沿って、日々の生活や人生全般にわたって必要なお金を仕分けたものです。

お金の目的別カテゴリーには次の4つがあります。
・日々の生活や未来に<使う>お金
・近い将来必要な<守る>お金
・遠い将来必要な<増やす>お金
・もしもの時に<備える>お金

この4つのお金を参考に、ステップ3で具体的な目標を考えると、準備しなければならない資金が把握しやすくなります。お金の目的別カテゴリーについては、『お金の目的別カテゴリーで新年の家計改善をしよう(※)記事リンク』をご参照ください。

ステップ3:目標設定をする(いつ・何に・いくら必要?)ステップ3では、老後資金や教育資金など、自分のライフプランから将来必要なお金を洗い出します。つまり、マネープランを立てます。「いつも何となくお金の不安を抱えている…」という人は多いと思いますが、「いつ・何に・いくら」必要なのかを明確にし、目的に合った方法で計画的に貯蓄をスタートすれば、実態のわからない不安はなくなっていきます。

それに、備えがあれば、「3年後にヨーロッパ旅行へ行きたい」「5年後に車を買い替えたい」といった希望を叶えるのに必要な大きな出費も気兼ねなくできるでしょう。いざ大きな買い物をする時、生活費に手を付けて家計が圧迫されたり、ローンの金利で想像以上にに支出が増えてしまったり、といった事態を避けるためにも計画的に「先取り貯蓄」をしておくのがベストです。

このように、マネープランを立ててみると、「〇年後には大きな出費が重なりそうだから、車の買い替えはもう少し後にしよう」「このペースだと住宅資金の積立が難しいから、趣味の旅行は間隔をあけよう」といった調整ができますし、何かを諦めるにしても、優先順位の低いものをカットできます。また、将来のためにきちんとお金を残せるので、今好きなことに使える金額もはっきりしてストレスが溜まりませんよ。

ステップ4:お金を貯める方法を決めるお金を貯める目標設定ができたら、それぞれの支出に対して最適な貯蓄方法を考えます。「いつ・何に・いくら」に、【どのように】を加えるというわけです。たとえば、子どもがいる家庭なら、教育資金と老後資金はどちらも将来必ず必要になりますが、お金を貯める期限や目的が違うため、運用方法も異なります。よく、「お金を貯めるにはどんな方法がいいですか」という質問がありますが、儲かる商品ではなく、目的に合った商品で運用することが大切なのです。

教育資金であれば、学資保険のほかにも、定期預金&低解約返戻金型終身保険、財形貯蓄といった方法があるように、それぞれの資金も運用方法を考えてみましょう。

資産形成もステップを踏んで計画的に!

お金を貯める手順がわかると、資産形成がスムーズに運びます。家計が改善され、将来の不安も小さくなり、いいことづくめですね。人生を満喫できるようなマネープランをぜひ立ててみてください。

筆者プロフィール

武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)。1983年埼玉県生まれ。会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやコラム執筆を行う。独立後は、起業のコンサルティング業務とともに、執筆や個人マネー相談、メディア出演などを中心に活動中。著書に『いちばん稼ぎやすい簡単ブログ副業』(河出書房新社)がある。

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