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医療費控除は12月から準備が始まる?忘れがちな領収書と年間支出の整理ポイント
家計を見直す

医療費控除は12月から準備が始まる?忘れがちな領収書と年間支出の整理ポイント

マネーツリー編集部
2025
12
24

「確定申告は年明けから準備しよう」と思っていませんか?実は、12月までの医療費を漏れなく整理しておくことで、申告のしやすさや控除漏れの防止につながります。というのも、医療費控除は“1月〜12月までの医療費”を集計する制度。つまり12月こそ、1年間の医療費を振り返る最後のタイミングです。さらに年末は生活リズムが変わり、

などで医療費が増える傾向があります。

その一方で、領収書の散乱や“家族の医療費をどこまで控除できるか”の判断など、申告直前に慌てて整理すると膨大な時間がかかってしまいます。そこで本記事では、医療費控除を最大限活用するために12月に必ずやっておきたい整理方法を解説します。

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医療費控除とは?

まずは制度の基本をしっかり押さえておきましょう。

医療費控除の対象期間

1月1日〜12月31日(その年に支払った医療費)医療費控除は暦年で計算されるため、12月の支出までが対象です。

控除される金額(基本式)

(年間の医療費ー保険金などで補填された金額)ー10万円

※所得が200万円未満の場合は「所得の5%」が基準 ※最大で200万円まで控除可能

控除を受けるための条件

「自分は対象外かも…」と思いがちですが、実は年間で

などの受診が多い年は10万円を超える場合が多くあります。特に家族で合算すると急に対象になるケースも多いのです。

12月に医療費控除の準備をするべき理由

医療費控除の準備は、なぜ12月が最適なのでしょうか?理由は大きく2つあります。

①これまでの医療費を“まとめて振り返る”最後のチャンスだから

翌年3月の確定申告時に、1年分の領収書を一気に集めるのは大変です。12月に整理すれば、残り1ヶ月で控除対象に届くかどうかも判断できるため、必要な治療であれば、年内に受けることでその年の医療費として計上できます。

②年末は医療費が“自然と増えやすい”から

12月は多くの人が医療費を支払う機会が増えます。

これらが積み重なり、医療費控除の対象ラインに近づく可能性があります。12月の途中でしっかり把握しておくことが大切です。

医療費控除の対象になるもの・ならないもの

医療費控除で最も混乱しがちなポイントは「何が控除対象になるか」です。ここでは、代表的な例をより詳しく解説します。

【控除対象になるもの】

●病院の診察料・治療費

内科・耳鼻科・眼科・皮膚科など“治療目的”の費用は基本的に対象。

●歯科治療(保険診療)

※美容目的のホワイトニングは対象外

●調剤薬局の薬
●ドラッグストアで購入した“治療目的の医薬品

※健康食品・サプリは対象外

●通院の交通費

公共交通機関の交通費は対象になります。

タクシー代は原則対象外 ※ただし「緊急でほかの手段がない場合」は認められるケースあり

●家族の医療費(同一生計)

子どもの病院代、パートナーの治療費、親の医療費も合算可能。

●セルフメディケーション税制対象品

一部医薬品には「★マーク」や「SM」の記載があり、これらは特別控除の対象になります。

【控除対象にならないもの】

12月のうちにしっかり仕分けしておくことが重要です。

年内に、医療費の「見える化」を。

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12月は医療費控除の準備をはじめる絶好の月

医療費控除は、1月から12月までの医療費を集計して申告する制度であり、12月の過ごし方が翌年の申告のしやすさを大きく左右します。年末は医療費が増えやすく、また 1年分の領収書や医療関連の支出を整理する“締めの機会”でもあります。

12月に医療費を一度振り返っておくことで、「自分が医療費控除を受けられるか?」「必要な領収書や記録は揃っているか?」がわかり、確定申告をスムーズに進められます。年内に医療費を整理し、翌年の申告を安心して迎えられるようにしましょう。

筆者プロフィール

マネーツリー編集部

筆者プロフィール マネーツリー編集部 2012年に日本で創業。金融データプラットフォーム「Moneytree LINK®︎」を基盤に、個人資産管理サービス「Moneytree®︎」、中小企業・個人事業主向け財務管理「Moneytree Business®︎」、与信審査ソリューション「Moneytree Verify®︎」を提供。AppleのBest of 2013、Best of 2014を2年連続受賞。現在、金融・会計業界の標準APIとして、最も信頼されるデータプラットフォームの構築を目指す。

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