確定申告に慣れていないと、「いつからいつまでの間に申告するの?」「納税とはタイミングが違う?」などわからないことが多く、混乱するかもしれません。そこで今回は、2024年度の確定申告の期限について解説します。
遅れた場合のペナルティや対処法も含めて解説するので、疑問を抱えている人はぜひ参考にしてみてください。あらかじめ全体像を把握しておけば、確定申告までのスケジュールを立てやすく、滞りなく準備を進められるでしょう。
2024年度(2025年提出分)の確定申告はいつからいつまで?
2024年度(2025年提出分)の確定申告について、所得税とそれ以外の税金にわけて申告・納税期間を解説します。
所得税の確定申告・納税期間
2024年1月1日~12月31日までの所得税は、翌年(2025年)の3月17日までに確定申告・納税を行わなければなりません。所得税法において、所得税の確定申告は翌年の2月15日~3月15日までです。納税も同様に、3月15日までに行う必要があります。ただし、2025年3月15日は土曜日なので、3月17日(月曜日)までが期限です。
所得税以外の税金の確定申告・納税期間
所得税以外の税金の確定申告・納税期間は次のとおりです。
【確定申告・納税期間】
[消費税・地方消費税]
- 個人事業主:2025年3月31日
- 人:課税期間終了日から2ヶ月以内
[源泉所得税・復興特別所得税]
源泉徴収の対象所得を支払った月の翌月10日 ※特例承認を受けていない場合
[贈与税]
2025年3月15日
上記の期限を守り、正しく確定申告・納税を行いましょう。
確定申告の期間を過ぎるとどうなる?
確定申告の期限を過ぎた場合に課せられるペナルティについて解説します。
無申告加算税や延滞税がかかる
確定申告・納税の期限を過ぎた場合、以下のペナルティが発生します。
【期限を過ぎた場合のペナルティ】
[無申告加算税]
確定申告の期限を過ぎたとき、下記の割合を乗じた金額の支払い
- 50万円までの部分は15%
- 50万円超えは20%
[延滞税]
期限内に税金を納めなかったとき、下記の計算の金額を支払う
(納税額 × 延滞税の割合 × 延滞期間)/365日
本来であれば、支払う必要のない金額まで納税しなければならないため、確定申告・納税は期日内に行いましょう。
青色申告の承認が取り消される
青色申告特別控除は確定申告の期限と同日なので、申告が遅れると承認されません。55万円や65万円といった大きな金額の控除が受けられなくなってしまうため、必ず期日内に申告しましょう。ただし、期日内の申告ができない場合、10万円の控除は受けられます。申告が遅れたとしても、必ず青色申告を行いましょう。
確定申告の提出方法
確定申告の提出方法を3パターンご紹介します。
税務署窓口で直接提出する
税務署窓口への直接提出であれば、書類の不備などをその場でチェックしてもらえます。受付時間外の場合、時間外収受箱への投函で提出可能です。
郵送で提出する
郵送の場合、信書便物もしくは郵便物として送付することで、確定申告書類を提出できます。送付先は管轄の税務署または業務センターです。
郵送に対応する税務署かどうか、事前に国税庁のHP(こちら)で確認しましょう。
e-Taxで提出する
e-Taxの場合、オンライン上での確定申告が可能です。国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー(こちら)」では、申告書類や収支内訳書などをガイドに沿って作成できます。
確定申告が間に合わない場合はどうする?
確定申告が間に合わないときは、可能な限り早く対応し、各種書類を提出してください。申告期限を過ぎたとしても、期限後申告として確定申告はできます。ただし、遅れた場合は「確定申告の期間を過ぎるとどうなる?」で解説したリスクがあることも理解しておきましょう。
確定申告の提出後に内容変更はできる?
確定申告の提出後、書類の不備に気が付いた場合は以下の方法で内容を変更できます。
【申告書類の変更方法】
[訂正申告]
- 定申告の期限内に行う
[修正申告]
- 確定申告の期限後に行う
- 申告した税額が実際より少ない場合
- 付される税金が多い場合
[更正請求]
- 納めた税金が多い場合
- 還付される税金が少ない場合
自分の状況に応じて、正しい手段で申告書類の変更を行いましょう。
まとめ
確定申告・納税は、毎年3月15日を期限として行います。ただし、2024年度分は翌年の3月17日です。
通常より2日の余裕があるものの、準備を怠ると申告期限に間に合わないかもしれません。延滞税や加算税などのペナルティにならないためにも、必ずスケジュール通りに確定申告・納税を行いましょう。