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日本と海外のお金の習慣の違いをマネーツリースタッフに聞いてみた
将来に備える

日本と海外のお金の習慣の違いをマネーツリースタッフに聞いてみた

マネーツリー編集部
2023
03
16

こんにちは、マネーツリーでマーケティングを担当しているYamachanです。

私は18歳の時、奨学金を借りて大学に通いスポーツについて学んでいました。学費の管理だけでなく、新歓や遠征などの臨時支出、自分の遊ぶお金・・・なかなかお金の管理が難しかったと記憶しています。

当時のアルバイトは成果に応じて報酬となって還元される歩合制で、私は報酬を全て受け取れると思っていました。しかし、頑張りすぎた私はこの時はじめて「所得税」に出会うことになります・・・税金って何?控除って何?

この体験をきっかけに「お金」に興味を持ち、大学卒業後は生命保険会社に勤務して日本の社会を支えるさまざまな仕組みや制度を学びました。18歳の皆さんには、Global Money Week(以下:GMW)をきっかけにお金との自分らしい向き合い方を考えて欲しいと思っています。このブログは5分ほどで読むことができるので、是非読んでくださいね。

Global Money Week (GMW)は、若年層向けに金融リテラシー向上を促進するための国際的な取り組みです。

金融機関、教育機関、政府、各種団体等が連携し、貯蓄や投資、予算管理といった基本的な金融概念を学ぶ機会の提供をはじめ、若者に対する金融教育活動を呼びかけるものです。

2023年は「Plan your money, plant your future (お金の計画を立てて、未来への種をまこう)」をスローガンに掲げ、サステナビリティや、自分の行動が自分の将来や環境、社会にどのような影響を与えるかといった意識啓発をテーマとしています。

GMW期間中、多様な価値観を持つ世界各国のメンバーが集まるマネーツリーならではの取り組みとして、弊社で働くメンバーに実施したアンケートの結果を、全2回のブログにして公開することにしました。

2022年のGMWでは「18歳のあなたと世界のこと」をテーマにした金融オンラインイベントに、弊社CEOのポール・チャップマンが登壇し、“世界の若者が意識しているお金にまつわる習慣”を紹介しました。(イベントレポートはこちら

“納税対策は、日本では会社員である以上多くの人は確定申告をしなくてすみますが、欧州では全ての人が確定申告をするため、税金やお金に対する意識が高まります。老後の資金準備に関しても、オーストラリアでは引退後の投資が義務付けられています。投資先を自分で考え、引退後のために強制的に投資します。日本では貯金の習慣が既にあるので、そういった違いがそれぞれの国で生活する人の意識を変える結果となっているでしょう。”

全ての人が確定申告を行う必要がある欧州と比べ、日本では企業に務める従業員は給与や賞与からあらかじめ税金が徴収されています。そのため確定申告を行う必要はありませんが、あらかじめ徴収されている税金額と実際の所得の差を調整する「年末調整」を行う必要があり、実際の所得よりも多く徴収されていた場合は翌年の1月または2月に差額が還付されます。年齢や雇用形態に関係なく、アルバイトで働いた場合も年末調整を行なったり、確定申告を行う必要があります。(詳しくはこちら

所得税の納付方法だけ見ても、日本とは違う仕組みがあることがわかりましたね。

次のセクションでは、マネーツリーメンバーが感じた海外と日本のお金にまつわる習慣の違いを見てみましょう!

国々で違う?世界の「お金にまつわる習慣」

日本を含む20カ国以上の多国籍なメンバーが働くマネーツリーで、お金に関するアンケートを実施しました。

今回はその中からお金にまつわる習慣の違いに関する回答を紹介します。

1. 投資など個人の資産形成

スイスでは、みんな若いうちから自分達の老後資金計画を立てることは当たり前だと考えていると思います。どの会社でも、給料の一定割合を個人年金に納め、老後の生活を支えるためにお金を投資して増やすという選択肢があります。
日本ではそのような仕組みをみんなが活用している訳ではなく、投資からは遠ざかっている傾向があるように感じます。NISAやiDeCoなどから始めることはいいスタートだと思いますが、若いうちからこのことについて学んで、活用して欲しいです。(スイス)

日本において保険は、商品によっては保障だけではなく資産形成を担っていたり、ドイツと比べるとすごく大きい存在だと思います。ドイツでは、投資商品として生命保険を選ばないし、保険はあまり人気がありません。
若い人たちが生命保険に入ることを投資のように考えているのを聞いたことがあり、ギャップを感じたことがあります。(ドイツ)

2. 税金制度などお金にまつわる国の仕組み

マレーシアにもご祝儀という同じ習慣がありますが、公的年金と税金に関しては日本と大きな違いがあります。
公的年金は、公務員は自己負担なしで受給できますが、それ以外の自営業や民間企業の従業員は公的年金制度がないので、自分で積立を行うことが一般的です。
また、マレーシアでは購入した住宅を子などに相続しても相続税、贈与税はかかりませんが、日本では住宅をはじめとした資産を相続すると税金がかかるというのはとても驚きましたし、大きな違いだと思いました。(マレーシア)

3. お年玉、ご祝儀など日常生活にまつわる習慣

私の国では、普通の銀行カードで必ずどこでも支払いができますし、これは何十年も前からそうでした。また、すべてのATMで自由にお金を引き出すことができるので、どの銀行が手数料無料で一番有益か選ぶ必要はありません。どの銀行のどのATMでも、同じように使うことができます。(オランダ)

海外では日本よりもお金の話をオープンに行う国もあります。極端な例だと初対面で年収について聞くなど。日本でももっと気軽にお金に関する話ができるようになるといい!(日本)

日本では「住宅は一生に一度の大きな買い物!」と考える方が多いと思いますが、海外では何回も家を買い替えるのが珍しくない、ということも大きな違いではないかと思います。(日本)

私は、日本から海外へ行った時にチップを支払う文化に慣れるのはなかなか難しく感じました。逆に、日本の冠婚葬祭でのご祝儀やご香典、居酒屋で問答無用で出てくるお通しに加算される「お通し代」などは海外の方にとって慣れるまで時間がかかるのかもしれないですね。(日本)

日本では主に親戚のみに渡すお年玉ですが、台湾出身の同僚は親戚かどうかに関わらず、赤い封筒に入れて他の同僚にもお金を配っていました。彼の母国では親戚・家族関係なく、周りの友人にも渡し合うとのことでした。(日本)

お金に関する話や投資は、大人がやるものという雰囲気があるところ。オーストラリアでは、20代で物件を買う人が多いですし、積極的に資産形成を意識し、豊かな生活ができるために努力して、人生を楽しんでる印象があります。(オーストラリア)

お金について、友人や家族、同僚と話してみよう!

個人的には、ドイツ出身のメンバーから寄せられた「生命保険で資産形成する」ことの違いは興味深く感じました。このブログを読んでくれている方のなかには「学資保険」で進学費用や成人のお祝い金をもらう方もいるかもしれません。人それぞれなのはもちろんですが、国によって身近な資産形成方法は変わるようです。

海外では「お金に関する話題がオープンに繰り広げられている」ことに大きな違いを感じたという意見が日本出身のメンバーから多くありました。

お金に関する話題を避けずにみんなで話したり時には議論することも、自分のお金に関する考え方をブラッシュアップできる大切な機会だと思います。

まずは家族や友人、近しい関係の人とお金にまつわる自分の習慣やアイデア、工夫を話してみてはいかがでしょうか。

SNSで自分の考えを発信したり、会話する時にはぜひ #globalmoneyweek #Moneytreeのハッシュタグを活用して投稿してくださいね!

さて、来週は後編としてマネーツリーメンバーから寄せられた18歳の皆さんに向けたお金のアドバイスを紹介します!お楽しみに!

筆者プロフィール

マネーツリー編集部

2012年に日本で起業。2013年より自動で一括管理する個人資産管理サービス「Moneytree」を提供し、AppleのBest of 2013、Best of 2014を2年連続で受賞。2015年より金融データプラットフォーム「Moneytree LINK」を企業向けに開始し、業界標準の金融系APIを提供している。2017年よりオーストラリア市場でサービスを開始。創業当初よりSalesforce Ventures、SBIインベストメント、三大メガバンク系ファンド、地方銀行系ベンチャーキャピタル、海外大手運用会社から出資を受ける。お金にまつわるもっとも信頼されるプラットフォームの構築を目指す。

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