私が起業したのは2012年の8月。今年で6期目になります。新卒からお世話になっている不動産業界で起業し、クラウド賃貸管理ソフトReDocS(リドックス)を提供しています。私自身がiPadを初めて持った時の感動が印象的だったこともあり、IT業界にはもともと興味を持っていました。また、不動産業界にはまだまだ非効率な部分が多く、それをITを使って問題解決することができると考えていたことが起業のきっかけです。また、不動産業界のソフトウェアは高額なものが多く、まだまだ、エクセルなどの表計算ソフトを利用して賃貸管理を行っている会社が多いことが現状です。そんな中で、より多くの方にソフトを使ってもらえる様にと思い、ReDocSをリリースしました。最初は基本的な機能を取り揃えた簡易的なものでしたが、2年目に入ったところで、外部の企業のサービスとも連携を行いながら機能の拡充を行っています。
賃貸管理業務の中で、借主からの入金確認(家賃支払いの消し込み作業)は、目視で行うことが多く大変時間のかかる作業です。それを何とか自動化できないか、という部分が当時の一番の課題でした。自社で機能開発をすることも考えましたが、ハードルが高い。いくつか企業に問い合わせしたものの、金融業界向けのサービスのみしか提供できない、と言われることもあり、何か良い方法がないものか探していたところに、マネーツリーさんから連絡をいただいたのがMoneytree LINKを知った最初のきっかけでした。
Moneytree LINKが提供する機能は、まさにその時探し求めていたものでした。APIでの提供が可能ということもあり、テストをすることも大変簡単でしたし、実装も2週間で完了し大変スピーディに進めることができました。この時、ReDocSの様なクラウドのサービスは、外部のAPIサービスと相性が良いな、と実感を深めました。また、Moneytree LINKでは、個人口座だけではなく法人口座の明細を取ることもでき、かつ読み込みができる法人口座の閲覧数も多く利便性が良いです。未対応の銀行についても依頼をしてからすぐに対応してもらえたことは非常に助かりました。
Moneytree LINK導入後、家賃の自動消し込み機能はお客さまからの反響も大変良く、重宝していただいています。前述の通り、目視作業の多い入金確認は膨大な時間がかかる作業です。さらに、不動産管理会社の特性上、月末月初に入出金が集中するため、入金確認の作業のためだけにアルバイトを雇う必要があるお客さまもいるくらい大きな課題となっている業務でした。それが大幅に改善されたことで「新しく人を雇う必要がなくなった」「一人当たりの管理できる戸数が増えた」「自社の強みである業務に時間を費やすことができた」などのフィードバックをもらうことができました。Moneytree LINKのバージョンアップも行い、家賃支払いの消し込み作業の効率化も進み、お客さまからも好評をいただいます。今後のユーザーの増加の伸びに期待しています。
不動産を所有する理由は、主にご自身が住むためか投資目的です。賃貸管理は投資目的のオーナー様と接する機会も多く、フィンテックへの取り組みは加速化しています。クレジットヒストリーの公開、与信確認の効率化など取り組める課題が多くあると思います。
今後の機能開発としては、家賃収入の確認だけではなく、物件の管理に必要な修繕費などの支出などを含め、不動産を管理する為に必要となる全ての支出と収入を一元管理できるようにしていきたいと考えています。ReDocSは、賃貸管理ソフトとしては後発のソフトではあるものの、クラウド管理のソフトとして他社には負けない魅力を取り揃えているので、Moneytree LINKとの取り組みを始め、更に弊社でしかできないメニューを追加していきたいと考えています。
2010年に都内で不動産コンサルティング、賃貸管理を行っている会社に新卒で入社し、賃貸管理業務に従事。その後、2012年8月にBambooboy株式会社を設立。不動産管理に関わる全ての方が専門のソフトを利用できる様にという理念をもって「クラウド賃貸管理ソフトReDocS(リドックス)」を2014年1月にリリース。現在、800を超える不動産会社様・個人オーナー様にご活用いただいています。(2017年2月現在)
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