請求業務を効率化するクラウド型請求管理ソフト「MakeLeaps」を提供するメイクリープス株式会社。2011年のサービス開始当時は、リモートワークが必須になる状況など想像もつかなかったが、現在この状況を追い風にさらに業績を伸ばしている。
MakeLeapsは、マネーツリーが提供する「Moneytree LINK」と連携した入金情報の自動取り込み機能のほか、見積書や請求書の作成や郵送代行などのサービスを提供するなど、経理担当者がリモートワークへスムーズに移行できるよう大きく貢献している。MakeLeapsの開発の背景から、ニューノーマルにおける経理業務の在り方まで、CEO 児玉哲氏と開発担当 ガシニャール・ラファエル氏に語っていただいた。
MakeLeapsはクラウド型の請求管理ソフトです。当社は2014年に創業しましたが、MakeLeapsというサービス自体は2011年から提供を開始しました。当社の創業者はオーストラリア出身。日本企業でCEOとして事業を広めていたのですが、紙文化が根強い日本の商習慣や帳票周りの業務の煩雑さに頭を抱えていました。そこで自社専用のソフトウェアを開発したところ、帳票作成・送付作業の効率化に成功。他社にも同様のニーズがあったことから、MakeLeapsを製品として提供開始しました。2018年11月からはリコーグループの一員となり、リコーブランドの持つ安心感と開発力、販売チャネルを活かしながら、さらなる発展を続けています。
MakeLeapsはクラウドで請求業務を効率化・簡潔化することを最優先に掲げています。規模や業種を問わずさまざまなお客様にご利用いただいており、特に直感的に使えるUI/UXは非常に使いやすいとご好評をいただいています。
我々自身は請求業務に特化しつつ、請求業務周辺のさまざまなプレイヤーと積極的にコラボレーションを進めています。請求業務は会社を運営するうえで非常に重要な機能で、多くのプロセスとつながっています。業界でのユニークなテクノロジーと顧客基盤を有するパートナーと協業し、ご導入いただく企業様の会社全体のプロセス効率化を支援していきたいという気持ちでいます。
Moneytree LINKとは2016年から連携を開始し、MakeLeaps の法人プランの方がご利用いただける「口座連携」機能を提供しています。
請求業務の周辺プロセスで大きな課題となっていたのが、請求書の発行後に発生する入金消込業務です。入金消込は、事業規模が大きくなり取引先が増えるにつれ、煩雑さが増していく業務です。入金確認は目視によるマニュアル作業でヒューマンエラーの可能性をはらんでいるほか、個人名での入金の場合などは、特定が大変なうえ間違いがないか非常に神経を使います。正確性とスピードが必要な作業であることから、経験値の高い限られた担当者に仕事が集中してしまっていました。
この入金消込作業を効率化できないだろうかと、協業するパートナーを探し始めました。
Moneytree LINKのことはリリース当時から知っていましたが、他社と比較する中で採用を決めたのは次の3つの理由からです。
第一に、連携が容易であること。Moneytree LINKはひとつのAPIと連携するだけで、マネーツリーが対応する2,500以上の金融機関との連携が可能になります。おかげで開発コストを抑えることができました。
次に、優れたテスト環境です。マネーツリーのテスト環境は、他のフィンテック製品と比べても格段に優れており、仕様書も高品質なものでした。すぐにテスト環境で試せるので、リリース前に多くのエッジケース(極端な状況)をカバーできました。
そして、APIの完成度の高さ。Moneytree LINKはとてもよく作り込まれており、エラーが発生した際にはエラーコードで発生場所(MakeLeapsなのか、Moneytree LINKなのか、金融機関なのか)をMakeLeapsのエンジニアに伝える仕組みになっていることで、速やかにエラーの対処をすることができます。開発が始まった後も、優れたシステム設計のおかげでスムーズに連携を進められました。
開発は2ヶ月程度で完了しました。感動したのは情報共有が簡単で早かったこと。開発中に何か分からないことがあれば、マネーツリーの担当者にSlackで気軽に質問でき、すぐに回答をもらえました。スタートアップならではですね。このことが、スムーズなサービスリリースにつながったと思います。
Moneytree LINKとの連携で、入金消込業務におけるマニュアル作業を削減・効率化できる口座連携機能の提供を開始しました。口座連携機能は、通帳メモとお客様を関連付けながら口座の入金データをMakeLeapsのシステムに自動で取り込みます。さらにMakeLeapsの自動推測機能が、どの請求書に対する入金なのかを自動的に判定・提案。消込作業を格段に省力化し、正確におこなえるようになりました。
Moneytree LINKで入金情報をMakeLeapsに取り込むことで、MakeLeapsで全ての消込作業が可能。。経理担当者は、これまで入金確認に使っていた時間を、より付加価値のある業務に充てられるようになります。またベテランに頼らずとも、だれでも入金消込業務を簡単におこなえるようになりました。
口座連携機能はもちろん当社内の経理業務でも活用しており、入金消込業務の効率化を実感しています。今まで入金確認に1ヶ月のうち数日を割いていたところ、隙間時間に毎週数分間だけシステムを確認して入金紐付けをすれば事足りるようになりました。MakeLeapsをご利用いただいているお客様からは、「これまで月に何時間かをブロックして消込作業に充てていたところ、毎日自動的に銀行の入金情報が入ってくるため、8割以上の効率化が実現できた」との声も頂戴しています。
Moneytree LINKの他社にはない特長として、大手銀行だけでなく地方銀行まで数多くの金融機関に対応しているという点があります。おかげで、口座連携機能をお使いいただくためだけにわざわざ銀行を変えていただく手間もなく、すぐにサービスをご利用いただけています。
口座連携機能は、成長中の中小企業には特におすすめで、実際この機能が決め手となってMakeLeapsを導入されたお客様も数多くいらっしゃいます。事業が拡大し売上が伸びてくると、事務作業の量も増えてきます。そのようなとき、人件費を削減しつつ適切な経理プロセスを導入するきっかけとしてMakeLeapsの口座連携機能をご利用いただければと思います。
我々メイクリープスは、請求業務担当者が安心してビジネスを続けられるようサービスを提供しています。いくら売り上げを上げても、お金を回収しなければ事業になりません。請求業務担当者は会社運営のなくてはならない、会社にとってのエッセンシャルワーカー的な存在だと思います。その請求業務担当者にとって、メイクリープスはなくてはならない「エッセンシャルカンパニー」であり続けたいと考えています。
最後に、あるユーザー企業の経理担当者様のお話をさせてください。2020年コロナ禍の影響で、お子さんの通う学校は休校に。お子さんには「危ないから外出しないで」と伝えながら、ご自身は請求業務のために出社しなければならないというダブルスタンダードへの困惑や、感染リスクを冒してまで出社することへの疑問を抱えていらっしゃいました。それがMakeLeapsの導入後は、出社せずとも請求業務がすべてリモートでおこなえるように。「非常に幸せ」だと語ってくださいました。これこそがMakeLeapsのサービス、そしてマネーツリーとパートナーを組む価値だと思います。
まだまだ、請求業務や入金消込業務をオンラインで完結できることをご存知ない方がほとんど。このような非常事態だからこそ、MakeLeapsのことをもっと多くの方に知っていただきたいです。もちろんコロナ禍でのチャレンジはありますが、MakeLeapsはお客様の業務効率化に確実に貢献できており、会社としても良い方向へ向かっていると実感しています。
MakeLeaps (メイクリープス)は、書類をかんたんに作成、管理、郵送できるクラウド型請求ソフトです。
シンプルで直感的なインターフェースで、すべての書類をプロフェッショナルなデザインで効率良く作成できます。また、請求書、見積書といった営業・経理業務に必要不可欠な書類をオンライン上で一元管理・送付することができます。
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