ウェルスナビ株式会社では、「世界水準の資産運用とリスク管理をすべての人に」というミッションの下、2016年から「WealthNavi(ウェルスナビ)」という全自動で資産運用してくれるロボアドバイザーを利用した「長期・積立・分散」型の資産運用サービスを提供しています。更に2017年5月には日本初となる、おつりで資産運用できるスマホアプリ「マメタス」をリリース。その中で、おつり金額を計算する際にマネーツリーの「Moneytree LINK」を利用しています。
「マメタス」は毎日の買い物のおつりを積み立て、ロボアドバイザーが運用するサービスです。仕組みとしては、まず「Moneytree LINK」と連携してクレジットカードや電子マネーの明細情報を取得し、あらかじめユーザーが設定した金額(100円、500円、1000円から選択可能)から購入金額を差し引いた、おつりに相当する金額をアプリ上で仮想的に貯めていきます。そうして貯まったおつり金額を、月に一度、銀行口座から引き落として「WealthNavi」での資産運用にまわします。資産運用はロボアドバイザーが自動でおこない、ユーザーは毎日普通に買い物をするだけ。特に意識することなく自然と資産運用をおこなえます。メインの積立方法であるクレジットカード明細を利用したおつり積立以外にも、定期的に定額を積み立てる自動積立、好きなタイミングで好きな金額を積み立てるワンタイム積立の機能も実装しています。
「マメタス」は、弊社のメインサービスである「WealthNavi」よりも更に敷居を低くした資産運用サービスという位置づけです。「WealthNavi」は働く世代をターゲットとしており、最低投資金額は10万円から。比較的低めの金額を設定してはいるものの、投資未経験者にはまだ敷居が高いと感じる方も多いようでした。またユーザーは男性が多く、女性ユーザーの獲得も課題でした。そこで、おつりという少額かつ身近なものを利用すれば、投資への抵抗感を減らせるのではないかと考えたのです。構想は会社の立ち上げ当初からあり、「WealthNavi」が順調に立ち上がった後、満を持して世に送り出すことができました。
「マメタス」の最低投資金額は1万円からで、投資未経験者や若い方でも気楽に投資を始められます。また、サービスロゴやアイコン、UIなどは柔らかいイメージのデザインを採用し、女性にも親しみやすいサービスになるよう心掛けました。「マメタス」のリリースから一年ほど経ちますが、当初の狙い通り投資未経験者や女性ユーザーも多く、順調に利用者数を伸ばしています。資産運用の最初の入り口として、まずは気軽に「マメタス」を利用していただき、成功体験を積む事で投資への抵抗感が払拭され「WealthNavi」で本格的な資産運用してもらえたら、と期待しています。
「WealthNavi」のロボアドバイザーは、「長期・積立・分散」型の資産運用を、ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づく客観的な資産運用アルゴリズムなどに基づいて全自動でおこないます。「長期・積立・分散」型の資産運用とは、簡単に説明すると、長期間(10年以上)、決まった間隔で積み立てつつ、世界の様々な資産に分散しておこなう資産運用の方法です。中長期的に成長を続ける世界経済全体に投資することで、長期的に見ると着実に安定的なリターンを期待できます。日本ではまだあまり広まっていませんが、海外では「資産運用の王道」とも呼ばれるほど一般的な手法です。
このような高度な資産運用は、以前は富裕層や機関投資家など、限られた人々だけがプライベートバンクやコンサルティング会社を利用しながらおこなえるものでした。この、ごく一部の人たちだけが利用できた資産運用の手法を、広く一般にも解放したいとの思いの下、ウェルスナビは創業されました。高度な資産運用をテクノロジーの力で全自動化し、スマホで手軽に利用できるようにしたのが「WealthNavi」です。人間の主観を排除し、資産運用アルゴリズムにより算出された投資比率に基づいてロボアドバイザーがポートフォリオを構築・運用することで、人間の感情や脳の動きに作用されない、合理的で効率的な資産運用が可能になったのです。
ロボアドバイザーはアメリカではすでに大きな成長市場で、2020年には220兆円ほどの規模になると予測されています。日本でも昨年頃から盛り上がりを見せ始め、2018年頭には1000億円を超える市場になっています。今後も、ロボアドバイザーによる資産運用の効率の良さに気づいた資産運用経験者の流入や、「マメタス」のように気軽に利用できるサービスを通して資産運用未経験者を取り込むことで、国内のロボアドバイザー市場は更に拡大していくことでしょう。
日本の個人金融資産は現預金の割合が最も高く、全体の50%以上を占めています。これは欧米の先進国と比べてとても大きい数字で、多くの資産が眠ったままになっています。一方、ドイツも10年ほど前は日本と同様に現預金が個人資産の半分以上を占めていましたが、政府や金融機関が投資への移行を進めた結果、現在では39%まで低下しました。日本政府も「貯蓄から資産形成へ」を掲げており、老後への不安など社会的な課題を解決するためにも、資産運用が注目を集めています。私たちは資産運用への入り口のハードルを下げることで、この動きを更に進めていけたらと考えています。
具体的には、口座開設がオンラインで完結するなど、簡単に資産運用を始められるようユーザー体験を大切にしています。デザイナーやエンジニアをすべて社内で抱えているため、一体となってスピーディなサービス開発をおこなえるのが私たちの強みで、日々ユーザーと向き合って改善を重ねています。
複数のクレジットカードや電子マネーの明細情報を一括で取得するには「Moneytree LINK」のようなPFMサービスとの連携が必要ですが、「マメタス」が連携しているのは「Moneytree LINK」だけです。サービスの開始にあたっていくつかのPFMサービスを比較検討した結果、「日本初」のおつり投資サービスをリリースすべく開発を急いでいた私たちにとって「Moneytree LINK」がベストパートナーでした。マネーツリーのスピーディなプロダクト開発に魅力を感じたのはもちろん、コスト面や連携のしやすさ、カスタマイズ性にも魅力を感じ、連携を決めました。
「Moneytree LINK」との連携は、実装前の準備も含めておよそ1.5か月という短期間で完了し、改めてそのスピードに驚かされました。疑問点や課題はその都度対応してクリアにしていただけたので、非常にスムーズに連携を進めることができました。実は「マメタス」への導入完了前日、ある修正を急に依頼したのですが、それにもすぐに対応してもらえ、無事に連携することができました。マネーツリーの対応の良さに助けられ、「日本初」アプリのリリースに漕ぎつけられました。
現在、「WealthNavi for 〇〇(連携先のサービス名)」と銘打って、証券会社や銀行など、他社との連携を進めています。先方にはお客さまへ紹介する新たな商品として利用していただきつつ、私たちとしては新たなユーザー獲得につながっています。連携の方法には二段階あります。まずは「WealthNavi」へのURLリンクを先方のプラットフォーム上においてもらい、そこから誘導していただくという形。利用者数が増えてくれば、もう一段階進んでAPI連携し、先方のプラットフォーム上で「WealthNavi」の残高を表示させるなど、より利便性の高い使い方をしていただけます。連携は2・3か月程度と非常に短期間でおこなえ、大変ご好評いただいています。最近では横浜銀行と連携し「WealthNavi for 横浜銀行」を始めましたが、今後も地方銀行や事業会社のみなさんとの連携を進めていきたいです。当社のメイン顧客である若い世代にどうやってリーチするのか、というのは地方銀行の課題でもあると思いますので、そういうところで「WealthNavi」や「マメタス」をうまく利用していただければと考えています。
また、今後はマネーツリーをはじめ他のフィンテック企業ともうまく協業し、よりユーザーへの利便性を高め、商品に厚みを持たせられればと思います。フィンテックがこの調子で更に盛り上がり、規制が緩和されてサービス同士がよりシームレスに協業しやすくなることを期待しています。例えばマネーツリーがKYC的な役割を担って、「WealthNavi」で新しく口座を作るときにはマネーツリーと連携するだけでKYCが完了するなど。これからも他社との連携を進め、ユーザーにとって更に価値のあるサービスを提供していきたいです。
ウェルスナビは、「働く世代を豊かにする新たな金融インフラを作りたい」という思いから、2015年4月にCEOの柴山和久が設立しました。全自動で国際分散投資ができるロボアドバイザー「WealthNavi」、買い物のおつりで積立投資ができる「マメタス」を開発・提供しています。エンジニアやデザイナーなどクリエイターがメンバーのおよそ半分を占める、「ものづくりする金融機関」でもあります。18年5月にはお客様からの預かり資産が800億円を超え、国内ナンバーワンのロボアドバイザーとして日々成長しています。
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