マネーツリーでは「customer centric(顧客中心主義)」を行動指針の一つとして掲げており、どのような状況においても、顧客のニーズを第一に考えているかどうかを問われます。
私たちは社内のコミュニケーションにおいて、サービスの利用者を「ユーザー」ではなく、「ゲスト」と呼んでおり、システムのデータベースにおいてもUSERではなく、GUESTというテーブル名を使用しています。設計段階から利用者にとって快適なサービス体験を追求し、会社全体で「customer centric(顧客中心主義)」に取り組むという企業文化の醸成にも繋がっています。
そうした顧客中心の観点から、Moneytreeアプリの利用状況や投資などお金に関する意識を把握するための利用者アンケートを毎年実施しています。
アンケートの調査結果に基づいたレポートも作成しており、2021年に公開した「資産管理アプリ「Moneytree」の利用者14,000人に聞いた、お金にまつわる意識調査レポート2021年版」において、「Moneytreeアプリを使って、家計管理が改善されたと思いますか?」という質問に対し、78%が「はい」と回答し、多くの方が改善を実感されていることがわかります。
お金の流れの可視化によって収支が管理しやすくなることで、自分のお金の使い方がわかり、節約できそうなポイントを見つけたり、投資に回せる余裕資金を捻出できたりと、「気づき」から「行動」に移しやすくなり、家計の改善にはこのプロセスを続けることが肝要ですよね。
私たちも、サービスの利用者が「わかりにくい」とか「使いにくい」と感じているならば、そうしたお客さまの声を検証し、継続的な改善を図ることで、お客さまに寄り添ったサービスに近づけると考えています。
銀行、クレジットカード、電子マネー、ポイント・マイル、証券など複数の金融サービスにまたがる資産情報の一元管理を実現する資産管理アプリ「Moneytree」は、2013年のリリース以降、利用者数は550万人以上、プラットフォームを通じた取引データ数は35億にものぼり、多くの方々にご愛用いただいています(2022年1月末時点)。
無料で利用できるMoneytreeアプリに加えて、目的別に3種類の有料プランを提供しており、ライフスタイルやワークスタイルに応じたお金の管理をサポートをしています。
前述の「お金にまつわる意識調査レポート2021年度版」おいて、「Moneytreeを利用する理由を教えてください(複数回答可)」という別の質問に対し、最も多かった回答である「一括管理(67%)」に続き、「機能がシンプル(42%)」、「登録できる金融機関が多い(35%)」、「広告がない(34%)」、「操作が簡単である(32%)」と回答しており、複数の金融サービスにまたがる資産情報をまとめて管理できる手軽さやシンプルな操作性が好まれていることがわかります。
また、アプリ内で広告の表示を行わないという、利用者の気持ちに寄り添ったスタンスも、Moneytreeアプリが支持されている理由の一つです。
サービスの利用に最低限必要な個人情報の範囲を超える情報を要求されたり、本人が望んでいないにもかかわらず、属性データを利用したバナー広告や行動データに基づくリターゲティング広告が配信され、DMが大量に送られてくるのは、気持ちの良いことではありません。私たちは、プライバシー・バイ・デザインという考え方とのもと、お客さまのデータを守ることを第一に、Moneytreeアプリのリリース当初から広告収入モデルを採用せず、長期的な観点からお客さまが安心して快適にサービスをお使いいただけることを優先しました。
では、マネーツリーは会社としてどのように収益を上げているのか?気になる方もいらっしゃいますよね。
私たちは、個人向けの資産管理サービス以外に、エンタープライズ向けに金融データプラットフォーム「Moneytree LINK」を提供しています。そのプラットフォーム使用料や協業による新サービスの開発支援などの収益で成り立っており、エンタープライズ向けの事業がメインビジネスです。Moneytreeアプリをはじめとする個人向けの資産管理サービスにおいて資産情報を一元管理できるのは、裏側で金融データを集約するMoneytree LINKのプラットフォームが支えているためです。
これからも私たちは、あらゆる業界において、プライバシーに配慮したサービス設計を前提とする顧客の利便性向上や業務効率化など、更なる挑戦と発展へと繋がる革新的なソリューションの創造をデータとテクノロジーで支えていきます。
【参考】