近年、個人の資産形成支援が金融機関の重要な課題となっています。しかし、日本では依然として金融資産の伸びが低迷し、金融リテラシーも他のアジア諸国と比べて遅れを取っているのが現状です。
この状況を打開するため、金融機関はどのようなアプローチを取るべきか、MILIZE社とマネーツリーが共同で開催したウェビナーの内容をもとに、AIと金融データを活用した次世代の個人資産形成サービスについて探っていきます。
マネーツリーの金融データプラットフォーム「Moneytree LINK」は、約2500社の金融機関・金融サービスから口座情報、残高情報、入出金明細情報、保有明細情報、資産情報などの金融データを取得することが可能です。
個人のユーザーは、Moneytree IDを通じて自身の金融データを一元管理し、必要に応じて様々なサービスと連携させることができます。これにより、金融機関は顧客の全体的な資産状況を把握し、より適切なアドバイスや商品提案を行うことが可能になります。
前述した「より適切なアドバイスや商品提案を行う」ために、MILIZE社からはAIを活用した個人向けアドバイザリーサービスについて詳しく解説しました。その主要なポイントは以下です。
CRMデータ、アンケート回答、行動履歴、Moneytree LINKを通じて取得した顧客の資産情報など、様々なソースから得られるデータを統合し、AIで分析。顧客一人ひとりのニーズや課題に対する深い理解をサポート。
従来の画一的なマーケティングではなく、顧客のライフイベント、金融リテラシーレベル、リスク選好度などを考慮した、きめ細かいアプローチが可能に。
ChatGPTなどのLLMを活用することで、顧客とのコミュニケーションをより自然で効果的に。MILIZEでは、複数のLLMを組み合わせたり、金融専門家の知見を取り入れたりすることで、より精度の高いアドバイスの生成を実現。
顧客の質問や課題に対して、複数のAIエージェントが異なる観点から回答を生成し、それらを統合して最適な提案を行うシステムを独自に構築。これにより、単純なレコメンデーションエンジンよりも、はるかに高度で包括的なアドバイスが可能に。
AIと金融データを活用した次世代の個人資産形成サービスは、単に資産を増やすだけでなく、顧客の人生における様々な願いを叶えるサポートツールとなります。金融機関は、これらの技術を活用することで、顧客一人ひとりに寄り添った、より価値の高いサービスを提供することが可能になるでしょう。
ウェビナーでは、AIを活用してアドバイザリーエンジンを構築する際に金融機関が考えるべき注意点と今後の展望のほか、Moneytree LINKの金融データを活用してパーソナライズされたサービスの提供を行っている金融機関の事例を紹介しています。中には、Moneytree LINKから取得した金融データをすでにMILIZEが分析している事例もございますので、ぜひオンデマンドウェビナーをご覧ください。
マネーツリー社とMILIZE社のパートナーシップで、顧客の資産形成を支援する新たなサービスの構築をサポートいたします。