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14の保険DX事例から見えてくる保険業界の未来
保険

14の保険DX事例から見えてくる保険業界の未来

コーポレートセールスデディレクター:後藤直之
2022
04
19

こんにちは、マネーツリーのコーポレートセールスディレクターの後藤直之です。

この数年でビジネスにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)についての話題が盛んに取り上げられています。

特に新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、従来よりも対面の機会が減少することから営業活動や社内業務がオンラインへシフトしていたり、テクノロジーを活用し新しいサービス展開や働き方革命を推進している企業が多いと思います。

その中でも2022年は、保険DXに注目されています:

無料でダウンロードできるレポートでは国内や海外の保険DXの事例をまとめ、保険業界に特化したDXやインシュアテックとは何なのかについて解説していきます。

保険業界の現状

長寿大国への進行

厚生労働省が5年ごとに発表している完全生命表の最新版である令和2年3月2日更新版の完全生命表によると、男性の平均寿命は 81.6 年、女性の平均寿命は 87.7 年となり、日本は世界一の長寿国と言えます。(出典)

長寿大国の日本では少子高齢化が進み、65歳以上の人口から見る高齢化率は右肩上がりを続けています。(出典)

働き盛り世代の人口は減少傾向にあり、これから資産形成を行っていく若年層も減少しています。

若年層とのつながり

これからの資産形成層である若年層とのつながりをどのように築いていくのか、保険業界は長期的なテーマとして、継続的に向き合ってきました。

しかし、若年層との接点はここ10年で劇的に変わっています:

金融サービス仲介業で活性化する販売チャネル

金融業界を取り巻く法改正も、保険業界に大きな変化をもたらしました。

2020年6月公布の「金融サービスの提供に関する法律」により新設された金融サービス仲介業により、1つの登録さえあれば、銀行・証券・保険や貸金すべての分野での仲介業務が実施可能になりました。今まで事業者がサービスを行うために必要だった業種ごとの登録が不要になります。

これにより、事業者はスマートフォンのアプリなどを使って、それらのサービスを横断的に仲介する金融ワンストップサービスを提供できるようになりました(詳しくは金融サービス仲介業についてのブログをご覧ください)。

保険業種として登録していなかった事業者でも保険を販売できるようになるため、保険業界がさらに盛り上がることが予想されます。

多様なニーズに応える新しい保険

若年層や働き盛りの世代が持つ多様なニーズに応える新しい保険の開発や取扱いが保険業界全体で拡充されています:

幅広いニーズに応える保険商品の充実、さらに従来の強みであったアドバイザーや保険代理店の募集人による対面販売に加えて、デジタルチャネルを顧客接点として組み合わせることで、保険業界では若年層とのエンゲージメントについて、一定の感触を得ているのではないか、と思われます。

保険業界の新しい時代に価値を提供する鍵とは?

これまでは保険業界の現状について話してきました。

このように顧客との接点作りにおいて大きな転換期を迎える保険業界では、次に何が求められるのでしょうか。保険DXの最初のステップとして「データ活用」と答える人は少なくないと思います。

保険業界のデータ活用は、従来から保険料率計算のような統計データ、天候データなど外部データや過去の損害とそれに対する支払い実績から算出するリスク計算など、保険商品の設計には高度なデータ分析として利用されてきましたが、顧客エンゲージメントにおいてはどうでしょうか。

昨今では、経済的影響をあたえるコロナ禍の長期化や世界レベルで社会情勢が急激に変化していることもあり、個人も企業も将来を予測することが難しい時代です。リスクに備える保険がますます必要とされるでしょう。だからこそ個人と企業は、自分のライフスタイルや企業の経営状況を深く理解し、パーソナライズされたサービスや商品を選び提供してくれる事業者を予測不可能な時代のパートナーに選ぶのではないでしょうか。

画一的なサービスや商品ではなく、自分のライフスタイルであったり、企業の経営状況を深く理解しパーソナライズされたサービスや商品を選び、それを提供する事業者をパートナーとして選ぶはずです。

そこで、顧客を深く理解するためのデータ活用が商品の差別化をもたらすDXの第一歩であると考えます。

保険商品は、免責事項や重要事項を契約者にしっかり理解してもらうことが重要です。デジタルと対面を組み合わせたチャネルでも、その募集フローの整備により従来の対面募集以外も契約者に保険募集に必要な説明を行えるよう進化しました。

一方で、個人や企業を問わず、保険業界はどれだけ潜在的な顧客のことを理解し把握できているのでしょうか。そこには、まだ大きな可能性があるといえます。

保険は人々や企業の日常生活や経済活動に密接にかかわる金融商品であるため、さまざまな側面からデータを見ることができます。

保険業界では4つのデータ活用があります:

  1. データの活用によるCustomer Experience(CX)の向上
  2. データ分析により商品の料金や保険リスクを審査、引受の正確さの向上
  3. 社内業務の自動化でヒューマンエラーを削減し、業務効率化の実現
  4. APIやSaaSを活用した素早いイノベーションの導入

無料レポートではこの4つのトピックごとに国内と海外の保険DX事例14選を紹介していきます。

保険DXの事例にご興味ある方は以下のボタンから保険DXレポートをお申込みしてください。

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筆者プロフィール

コーポレートセールスデディレクター:後藤直之

日系企業や大手外資企業で20年以上に渡り、ソフトウェア、PaaS、SaaS関連の営業を経験し、2021年にコーポレートセールスディレクターとして、マネーツリーに入社。法人営業の責任者を務める。

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