LINKブログ
/
活用事例から学ぶ!金融API連携:ライフプランシミュレーション編
API

活用事例から学ぶ!金融API連携:ライフプランシミュレーション編

マネーツリー編集部
2024
03
07

この記事はこのような方におすすめです。

銀行、保険、証券業界、左記に関わるテック系企業

日本国内では資産所得倍増をスローガンに、政府が貯蓄から投資にシフトする積極的な資産形成方法の後押しをはじめました。2024年からスタートした新しいNISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用した投資をはじめとする資産運用に対する消費者の関心は高まっています。

それと同時に、ライフスタイルの変化や価値観の多様化による「様々なニーズ」に応えるため、金融業界にはサービスやアドバイスのパーソナライゼーションがより一層求められるようになりました。

資産形成を考えるにあたり、一人ひとりにあったライフイベントやキャッシュフローを反映したライフプランシミュレーションの重要性が高まっています。

本ブログでは、金融データプラットフォーム「MoneyrteeLINK」がライフプランシミュレーションに活用された事例をご紹介します。

Moneytree LINK 導入事例集 をダウンロード

変わる消費者の意識

厚生労働省は、国勢調査による人口や死亡・出生の確定数をもとにした「完全生命表」を5年ごとに発表しています。令和2年3月2日に更新された完全生命表によると、「男性の平均寿命は 81.6 年」「女性の平均寿命は 87.7 年」の結果が出ており、日本は「世界一の長寿国」と言えます。(出典

一方で、「日本人の給与」に焦点を当てると、1997年から20年以上にわたり平均年収が上がっていません。対照的にアメリカの平均年収は、この20年間で2倍になっています。世界における「日本の平均年収の順位」は、OECD(経済協力開発機構)のなかで4位から24位に落ちており、日本の賃金が上がらない経済状況を「一億総貧困社会化」と揶揄する専門家もいる状況です。(出典

このような経済状況のなかで、消費者は常に「このまま豊かに暮らせるのか」という不安を抱えています。人生設計における資金計画を考えたい消費者を、経済的な側面から実現に導くのが、金融のプロフェッショナルであるファイナンシャルプランナー(以下、FP)です。

昨今は、住宅購入や保険の加入など大きなライフイベントを機にFPに相談を行い、自身の家族構成や収入状況によりパーソナライズされたアドバイスを受ける消費者も増えました。

未来の収支状況をグラフで確認することができ、一人ひとりのライフイベントや経済状況を可視化できるライフプランシミュレーションは、FPと消費者を結ぶコミュニケーションツールとして必要不可欠な存在になりつつあります。

ライフプランシミュレーション活用の課題

一人ひとりに合わせたライフプランニングに対する需要が高まるなか、ライフプランシミュレーションを作成する相談の場では、相談者とFPともに多く課題がありました。

相談者の課題

FPの課題

ライフプランは時を経て、ライフイベントやその時の状況によって変化するものです。しかし、ライフプランシミュレーションのデータは、初回に作成されて以降、収入や支出、家族構成が変化しても自動的にアップデートされることはありません。再度シミュレーションを行う場合、FP、相談者ともに同じ課題に悩まされるでしょう。

また、相談者と関係を構築するために、定期的な接点を作りが重要ですが、金融機関やFPからのアプローチは、年に1度の「契約内容の確認」や保険年齢の変更タイミングに、状況をヒアリングする面談の設定がほとんどです。収支状況やライフイベントの変化は、「相談者の自己申告」に頼る形となり、問い合わせがない限り、積極的なアドバイスや提案が出来ない点は、保険業界の共通課題となっています。

Moneytree LINKによる課題の解決

これらの課題を解決するのが金融データプラットフォーム「Moneytree LINK」です。

さまざまな金融機関・金融サービスのデータを集約しAPIで提供するアカウントアグリゲーション技術を、ライフプランシミュレーションツールに導入することで、相談者の家計データをシミュレーションに反映することができ、これまでよりも簡単かつ正確に試算が可能です。

また、初回のシミュレーション後は、相談者が登録情報を修正したり、双方でライフプランを確認できるようにすることで、定期的な接点の構築を強化できます。

Moneytree LINKを導入することで、保険会社などの金融機関や保険代理店・FP、相談者にもたらすメリットは以下の通りです。

<金融機関、FPのメリット>

< 相談者のメリット>

※Moneytree IDとは

マネーツリー株式会社が提供する固有のIDです。利用者は金融機関を50口座まで登録可能で、利用者はMoneytree ID連携を許可することでさまざまなサービスに金融データを連携することが可能です。(詳しくはこちら)

Moneytree LINKを活用した保険業界の事例

<ソニー生命保険株式会社>

ソニー生命が提供する、ライフプラン分析システム「GLiP」にはMoneytree LINKを導入しています。

「GLiP」は、専用のスマートフォンアプリによって、相談者自身がライフプランの進捗を確認したり、アップデートが可能です。ライフプランに大きな変化があれば、いつでもライフプランナーに相談できます。この「GLiP」にMoneytree LINKが導入されたことで、相談者の家計データ連携を実現し、精度の高いライフプランシミュレーションをサポートしています。

詳しくはGLiPの公式ウェブページをご覧ください。

<第一生命保険株式会社>

第一生命は提供する資産寿命シミュレーション「しさんのしさん+α」にはMoneytree LINKが導入されています。

Moneytree LINKとの連携により、家計管理機能「かけいのしさん」では銀行口座や証券口座、クレジットカードのデータを反映した簡単な家計の見える化が可能になり、さらに「かけいのしさん」の家計データをもとに資産寿命シミュレーション「しさんのしさん」で将来のキャッシュフローや資産推移を試算することができ、資産が尽きる年齢「資産寿命」の見える化が可能になります。

詳しくは「しさんのしさん+α」公式ウェブページをご覧ください。

<株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ>

アルファ・ファイナンシャルプランナーズが提供する、お金に関するすべての問題をワンストップで解決できるサービスの「マネソル」ではMoneytree LINKを導入しています。

相談者のあらゆるお金の問題に対し、在籍するFPが「マネソル」のシミュレーションをもとにアドバイスを行います。Moneytree LINKとの連携により、銀行口座や証券口座、クレジットカード、電子マネーなどお客さまのお金の流れを継続的かつ正確に把握し、ライフステージにあった適切な提案を実現しています。

詳しくはマネソルの公式ウェブページをご覧ください。

保険業界のDXをサポートするMoneytree LINK

これまでFace to Faceでコンサルティングを行ってきた金融業界も、デジタル化の推進によりDXが加速してきました。

マネーツリーは、保険業界のDX推進と顧客体験の向上に貢献し、Moneytree LINKによる「優れたデジタル体験の提供」と「最適なファイナンシャルプランニングの提案」を実現します。

ご興味のある方は、Moneytree LINKの導入事例集をぜひご覧ください。

Moneytree LINK 導入事例集 をダウンロード

金融プラットフォーム「Moneytree LINK®︎」について

マネーツリーが提供する金融データプラットフォーム「Moneytree LINK」は、2,500以上の銀行口座(個人・法人)や、クレジットカード、電子マネー、ポイントカード・マイル、証券口座の取引明細を一つに集約しAPIでご提供しています。

Moneytree LINKは、プライバシー・バイ・デザインを元に利用者のプライバシーを最も重視したプラットフォームです。利用者の明確な同意のもとデータを連携し、プライバシーを第一に、それに伴うセキュリティとレギュレーションを徹底しており、銀行や保険会社など多くの金融機関に採用されています。

活用事例から学ぶ!シリーズを読む

#1 金融API連携:オンライン融資編

筆者プロフィール

マネーツリー編集部

Share this article

当社ウェブサイトは、外部サイトへのリンクを含んでおります。リンク先サイトでの個人情報への取扱いに関しては、そのリンク先サイトでの個人情報保護方針をご確認ください。 当社の個人情報保護方針はそのリンク先サイトで提供されている内容に責任を負うものではありません。

関連記事