2021年4月に新たなサービスラインである金融データ分析ツール「LINK Intelligence」の提供を開始しました。
実際にマネーツリーのマーケティングチームがLINK Intelligenceを活用して実施したキャンペーンについてご紹介します。
LINK Intelligence は、Moneytree LINK(様々な金融サービスなどのデータを収集・保管するマネーツリーの金融データプラットフォーム)を導入された各企業様のサービスとのデータ共有に同意したMoneytree ID保有者の金融データの活用をサポートする分析ツールです。
例えば、A銀行がMoneytree LINKを導入することによって資産管理機能を自社アプリ(サービス)に追加したとしましょう。
Moneytree IDを作成したアプリ利用者にデータ共有の同意をいただき、データを収集します。
LINK Intelligenceを活用することにより、収集した金融データの可視化や顧客の金融行動の傾向把握、特定の顧客セグメントの抽出などのデータ分析が可能となります。
詳しくはLINK Intelligenceプロダクトページご覧ください。
マネーツリーのマーケティングチームは、LINK Intelligenceの特定の顧客セグメントを抽出する機能を用いて、資産管理アプリ「Moneytree」の有料サービスである「Moneytree Grow」の利用者の増加を目的としたキャンペーンを実施しました。
Moneytree Growは、無料で利用できる資産管理アプリ「Moneytree」のiOS版において、支出カテゴリ別の予算設定やレポーティング機能などを追加できる有料サービスです。
これまでは、全てのMoneytreeアプリの利用者のうち、Moneytree Growを利用中または解約済みといったサービスの利用状況をもとにプロモーション活動を行なっておりましたが、Moneytree Growを必要としている潜在利用者へのより効率的なアプローチを必要としていました。
今回のキャンペーンでは、Moneytree Growの利用状況に加えて、LINK Intelligenceを用いることで金融行動情報をもとにMoneytree Growの利用者に似た特性を持つ潜在利用者のセグメントを抽出し、よりサービスとの親和性が高い対象者へ向けたコミュニケーションが可能となりました。
内容:Moneytreeアプリ利用者のうち、LINK Intelligenceで抽出したセグメントの対象者へのMoneytree Growを案内するアプリ内メッセージの送信
目的:Moneytree Growの初回1ヶ月無料トライアルへの誘導
期間:Moneytreeアプリが開かれる頻度の高い給料日前後および月曜日を含む、2週間
まずLINK Intelligenceにログインし、左のナビゲーションから「データ抽出」を選択します。
次に「データ抽出条件」の編集ボタンを押し、該当する金融情報の条件設定を行います。
以下の画像でご覧いただけるように金融機関、口座名、アカウントタイプ、アカウントサブタイプ、通貨、残高の条件でセグメントの抽出が可能です。
今回のキャンペーンでは、特定のポイントカード 、そして銀行とクレジットカードを連携しているMoneytreeアプリ利用者をセグメントとして抽出しました。
最後に、データ抽出条件でフィルタリングした特定セグメントのデータを、CSVファイルでダウンロードします。
こうした特定セグメントの金融プロフィールは、アプリ分析ツールやコミュニケーションツールでは得られないデータのため、既存のツールと組み合わせて活用することで、より高度なマーケティング施策を実現できます。
マネーツリーで利用しているIntercomというコミュニケーションツールに抽出したセグメントのデータを取り込みます。
さらに、Moneytree Growの利用状況など金融情報以外の条件を追加してメッセージを送信する対象者のリストを作成し、文章や画像を設定して、キャンペーンを開始します。
2週間のキャンペーン期間中にアプリ内メッセージを送信した26,785名のうち、999名がMoneytree Growの1ヶ月の無料トライアルを開始し、トライアルの開始率は3.7%でした。
Moneytree Growをリリースした当初のアプリ内メッセージのキャンペーンにおけるトライアルの開始率は1%でしたので、LINK Intelligenceを用いたキャンペーンと比較して、トライアルの開始率は270%の増加という結果になりました。
今回はLINK Intelligenceの特定の顧客セグメント抽出機能の活用事例をご紹介しました。
金融行動の条件設定を行って特定のセグメントを抽出し、既に利用しているツールと組み合わせて利用することで、適切なオーディエンスへ最適なタイミングでメッセージを届けることができ、より効率的なコミュニケーションを実現できました。
このキャンペーンで紹介した以外にも様々なLINK Intelligenceの活用手段があります。
LINK Intelligenceのサービス開設やのデモなどをオンラインでご提供可能です。
金融データ分析ツール「LINK Intelligence」にご興味をお持ちの方は、以下のボタンからお問い合わせください。
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