ブログシリーズ「What is ?」フィンテック編では、日本市場でのアプリ開発やフィンテックの基礎知識をマネーツリーのスタッフが紹介していきます。
過去記事:
第五回に登場するのは、データリサーチ部門のエンジニアディレクター、レンディ プラナタです。エンジニアディレクターとしてデータのガバナンス、民主化、マネタイゼーションの3本柱でチームをリードしています。データ活用を通じてMoneytreeアプリ利用者とクライアントへベネフィットを提供する方法を常に探っています。
今回は「オルタナティブデータ」とは何か、そしてマネーツリーが提供しているオルタナティブデータなどについてお話しします。
「オルタナティブデータ」とは金融機関や投資家が、資産運用の際に参考にしていた情報の枠(企業財務情報や株式注文情報など)を超えた様々な業界・分野の情報のことで、資産運用における投資判断基準に大きな差を生む要因となることが期待されています。
以下はオルタナティブデータとして活用されているデータの一例です。
過去10年でアメリカやイギリスを主に世界中でオルタナティブデータの利用が増加し、2020年には世界の市場規模1700億円を超えており、現在の投資家やヘッジファンドの戦略のためのデータに使われています(出典)。
資産運用以外にもオルタナティブデータは様々な業界で活用されています。
オルタナティブデータの活用例の一つとして、衛星写真などから倉庫でのトラックの出入りフローを商品の売行きと想定し、その企業への投資判断基準の一つのデータソースとして取り入れるケースなどがあります。
マネーツリーはプライバシー・バイ・デザインの理念に根ざした「育つデータ」という考えのもと、オルタナティブデータを提供しています。オルタナティブデータとして利用するためのデータ処理の技術やそのデータソースについて解説します。
資産管理サービス「Moneytree」および「Moneytree ID」に紐づく利用者のデータは最先端のプライバシー保護技術を活用し、非個人情報として扱える統計データをオルタナティブデータとして提供しています。
3つの最先端のプライバシー保護技術をマネーツリーでは取り組んでいます:
こうした技術によって、お客さまのプライバシーを保護するだけでなく、「誰かのデータ」ではない“Nobody's data”、つまり「誰のデータでもない」データとして精製されています。
統計データは、特定の個人に関連づけられていないため、「誰のデータでもない」データです。合成データは、「統計的同等性」を維持しつつ、個人や企業とは無関係な粒度の高いデータを作ることを可能にします。
ここで重要な点は、オルタナティブデータは匿名であることです。
その理由は3つ:
マネーツリーが提供するオルタナティブデータと公的データを掛け合わせることで、消費者行動のデータ分析が可能になり、市場調査、事業会社等における新規事業の立案、投資調査、学術研究、公共政策の策定に貢献が考えられます。
マネーツリーはオルタナティブデータの他にも、金融APIのアカウントアグリゲーションや金融データ活用を支援しています。
お客さまそれぞれにカスタマイズした柔軟な新鮮なご提案ができますので、APIやデータ活用について気になることがありましたら、ぜひともご相談ください。
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